北島、実戦重ね手応えつかむ「水泳体形になってきた」

[ 2010年1月19日 17:30 ]

米カリフォルニア州ロングビーチでの大会に出場後、2年後のロンドン五輪を目標とすることについて語る北島康介

 競泳男子平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)が18日、2大会連続2冠に輝いた北京五輪後言及していなかった2012年ロンドン五輪への挑戦を明言した。昨年11月に復帰してから実戦を積み重ね、手応えをつかんだことが表明につながった。

 「試合の感覚を楽しめている。筋肉が引き締まって水泳体形になってきた」と充実感をにじませる。復帰後すでに5大会に出場し、実戦感覚を取り戻した。筋力トレーニングではなく泳ぐことで体を鍛え、筋肉の隆起が目立つ。
 この日は米カリフォルニア州ロングビーチで行われた大会の100ヤード平泳ぎで快勝した。決勝では滑らかに加速し、トップで折り返した後半も力強い泳ぎを貫徹。昨年12月の短水路全米選手権で敗れたアレギザンドロフ(米国)を突き放した。
 夢の対決も刺激になった。北京五輪8冠のマイケル・フェルプス(米国)が専門外の平泳ぎに出場。北島は4コース、フェルプスは7コースで2人が競る場面はなかった。しかし、「水の怪物」と呼ばれるフェルプスは決勝3レースを力泳。自分を追い込む姿を目の当たりにした北島は「(獲得した)金メダルの数は関係ない。どれだけ水泳が好きかが一番大切。自分と似てるんじゃないかな」と感じた。
 当面の目標は4月の日本選手権での日本代表復帰。3月に予定する高地合宿を含め、自身を鍛え上げる構えだ。(共同)

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2010年1月19日のニュース