五輪出場崖っ縁…背水の“常連STスケーター”

[ 2009年12月18日 18:32 ]

 バンクーバーで狙う5度目の冬季五輪出場は、崖っ縁だ。スピードスケート・ショートトラックの寺尾悟(トヨタ自動車)は19日に長野市ビッグハットで開幕する五輪代表最終選考会の全日本選手権で、初日の500メートルに勝負を懸ける。

 男子で3人の代表は、9月の全日本距離別選手権と合わせた2大会の成績で500メートル、1000メートル、1500メートルの各1位が決まる見通し。2月に左足首を骨折した寺尾は全日本距離別では4位が最高で、今大会は仮に優勝しても代表に届く保証はない。
 ワールドカップ(W杯)から11月半ばに帰国してからは足首への負担が少なく、近年は最も得意としている500メートルに絞って調整。「(500メートルがある)初日に力を出し切るつもりでいく」と意気込む。
 18日の前日練習は疲労を残さないように30分程度で切り上げた。最多12度の総合優勝を誇る相性抜群の大会だが、今回ばかりは余裕はない。34歳のベテランは逆転での代表入りに「厳しいが、一発狙うしかない」と集中した表情だった。

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2009年12月18日のニュース