遼くん攻める!何が「難」でも1オン!!

[ 2009年4月28日 06:00 ]

<中日クラウンズ練習日>1番ホールでワンオンをねらった石川遼はティーショットが木の枝に当たり驚いた表情

 石川遼(17=パナソニック)は27日、中日クラウンズ(30日開幕、愛知・名古屋GC和合C)に向けて、練習ラウンドを行った。グリーン手前に1オンを阻む“魔のバンカー”が新設された370ヤードの1番パー4でそれでも、1オンを狙うことを宣言。昨年、予選落ちした名門コースに身上の超攻撃スタイルを貫く姿勢を見せた。

 370ヤードの1番パー4は高低差約20メートルの打ち下ろしで左ドッグレッグ。1オンも狙えることで有名な名物ホール。さらに手ごわくなった敵を前にしても石川の攻めるゴルフは変わらなかった。「ドライバーで打っていく予定は変えません。狙っていくのはいつもピンなので、ドライバーでしっかり狙いたい」。昨年は予選ラウンド2日間で1Wを握った。林を越えたものの、いずれも1オンはならず手前のバンカーに落下。第1日はそこから寄せてバーディー、翌日は第2打がカラーで止まりパーとなった。
 状況は昨年以上に厳しい。花道の左サイドにバンカーが新設された。コースセッティングを担当した鈴木規夫日本ゴルフツアー機構常任理事が「1オン防御の意味合いがある」と石川ら飛ばし屋対策であることを明かした。この日、石川も3球試したが、いずれもグリーンには届かず、うち1球を新バンカーへ打ち込んだ。「昨年ならあそこは入れてもOKなラフだったけれど、そこにバンカーができた。40ヤードぐらいの嫌な距離のバンカーだし入れてはいけない」。ドライバーショットの調子がいまひとつということもあり警戒感を強めた。
 今大会を前にスイングにメスを入れた。予選落ちした前週のつるやオープンで「頭がぶれて下半身を使ったスイングができていなかった」と反省。25、26日の2日間はドライバーショットだけで約800球打ち込んで「これまでは背骨を軸にしていたが、下半身を安定させ回転スピードが速くなるように頭を軸にした」とスイングを修正。まだ理想には遠いが、それでも持ち前の向上心と積極性で果敢に挑戦する。
 コースに対してはリベンジの思いが強い。昨年の大会では、プロ転向後初めてツアー予選落ちすると、そこから予選落ちが4試合続いた。「長く暗いトンネルに入ったけれど、それがなかったら今の僕はない。再挑戦のつもりで来ました」。今年は予選落ち後に迎える大会。1番で1オンを決め、そして優勝争いへ。1年の成長のあとを披露して見せる。

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2009年4月28日のニュース