福見、女王破るVにも納得せず/ドイツ国際

[ 2009年2月22日 09:04 ]

女子48キロ級で優勝したが、表彰式で厳しい表情の福見友子

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上野順、2連勝にも反省/ドイツ国際

 北京五輪で谷亮子(トヨタ自動車)の3連覇を阻んだドゥミトルと対戦した決勝は、延長でも決着せず旗判定に。終始攻め続けた福見の優勢を示す白が3本上がったが、23歳の勝者は「(ポイントを)取り切れなかったのが悔しい」と納得はしなかった。
 準決勝は2週前のフランス国際の再現となる山岸(三井住友海上)との対戦。「フランスでは組み手を取ってすぐ投げられた」との反省から相手の組み手を研究し、今回は逆に背負い投げで技ありを奪った。ライバルに雪辱し「これで逃したらもったいない」との決意が、五輪女王との決勝では小柄な体を突き動かした。
 女子代表の園田監督は「この顔触れで勝ったことは、世界選手権でも優勝する実力があることを示した」と評価した。フランス国際で山岸、今回は福見が頂点に立ち、女子48キロ級で日本の層の厚さも証明した。
 ただ「勝ち続ける選手がいないから、いまだに勝負強さなら谷と言われることにもなる」と同監督。福見も十分承知しているだけに「取りあえずは良かった。でも内容ですね。フランスで負けたのも痛い」と最後まで喜びの言葉は出なかった。(共同)

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2009年2月22日のニュース