狙った所に打てる感性凄い 18番会心ショット

[ 2008年11月3日 06:00 ]

 【石川遼 プロ初ツアーV】テレビ中継のラウンドリポーターを務めた金谷多一郎プロは、石川の勝因にアプローチ、パットを挙げた。今大会のグリーンは国内最高クラスの速度。上位選手が苦しむ中、石川は11番で2メートル、14番で3メートルを沈め、7ホールを1パットパーでしのいだ。「狙った所に打てる感性、自分が感じたことを、その通りやれる勇気が凄かった。技術的なことよりも精神力に驚かされた」

 18番では第1打を左ラフに曲げ、第2打を池に入れるピンチを迎えた。「水面からボールの頭が出ており、出すだけなら難しくはなかった。ただ、普通は体が硬くなって腕が動かなくなる。それをグリーンの真ん中に乗せてきた。ジャンボさんやタイガーと同じ、そういう星の下に生まれているとしか思えない」
 一方、その18番の攻め方に注目したのが、プロキャディーの常住幸三氏だ。常住氏は室田淳や牧野裕のエースキャディーとして活躍した経験から「(2位に)2打差をつけて18番を迎えていたのだから、あの状況なら第2打を池の手前に刻むのが普通。3オン狙いでも問題はなかった。結果的に池から打てたから良かったが、状況が悪ければダブルボギーの可能性もあった。今後、調子がいい相手と競っている時も同じような攻め方をして勝てるのか。2オンを狙うのは彼のいいところかもしれないが…」と指摘した。石川がその攻撃的スタイルをどこまで貫き通せるかが、今後の成長のポイントになりそうだ。

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2008年11月3日のニュース