3万3000円はバス運転手への報酬か “白バス”行為…道路運送法違反の可能性 磐越道高校生死亡事故
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福島県郡山市の磐越自動車道で新潟市の北越高男子ソフトテニス部の生徒1人が死亡したマイクロバス事故で、現場の荷物の中にあった「手当」「高速」「ガソリン」とメモ書きがあった3万3000円入りの封筒について、福島県警が金額の内訳や趣旨を捜査していることが11日、分かった。10日に記者会見を行った北越高によると、6日の事故後に男子ソフトテニス部顧問の寺尾宏治教諭が事故現場の荷物を回収して学校に戻った後で封筒を見つけた。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で逮捕された運転手の若山哲夫容疑者(68)の名字が書かれていたという。
事故を起こしたバスは事業用の「緑ナンバー」でなく、自家用車などの「白ナンバー」。若山容疑者は旅客運送に必要な「2種免許」を所持しておらず、運送対価を得ていればいわゆる“白バス”行為となり道路運送法違反の疑いもある。報酬を支払った個人・団体にも刑事責任が生じる可能性がある。
「報酬の支払い」は今回、バス・運転手を手配した運行会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)と北越高側で主張が食い違っている点の1つ。北越高の灰野正宏校長は会見で「蒲原鉄道が若山容疑者に渡したとみられる封筒」と説明した。元検事の若狭勝弁護士は「“手当”と書いていたならば報酬と評価される可能性が高い」と指摘した。
一方、北越高は蒲原鉄道に「レンタカー手配を依頼したことはない」と主張。ただ、北越高を借受人、蒲原鉄道の営業担当を運転者としたレンタカー契約が直近の1年で約10件あったことが11日、国土交通省への取材で分かった。国交省は営業担当以外の人物を運転者としてバスやワゴンを借りた契約も約20件あったと確認。北越高が遠征などで、レンタカーを多数回利用していた可能性がある。
北越高が蒲原鉄道から「レンタカー代」の記載がある複数の請求書を受け取っていたことも判明。「貸し切りバス」と「レンタカー代、人件費」の2種類あり、昨年度は部の遠征で同社が12回車を手配し、5回が貸し切りバス、3回はレンタカーのマイクロバスだった。顧問の寺尾教諭は会見で「総額だけで項目を確認していなかった」とした。若狭弁護士は「学校側も“白バス”という認識をしていたら、白バス行為の幇助(ほうじょ)ということで共犯に当たる」と話した。











