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パワハラ疑惑の兵庫・斎藤知事 性格を自己分析「仕事に関してミスがあった場合、短気な面も」

[ 2024年8月30日 17:56 ]

兵庫県庁で開かれた文書問題調査特別委員会(百条委員会)に出席した斎藤元彦知事
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 兵庫県の斎藤元彦知事(46)が30日午後、職員らへのパワハラの疑いなどをを告発する文書をめぐり、同県議会の調査特別委員会(百条委員会)に初めて出席し、証人尋問を受けた。

 尋問では、告発文書や職員らへのアンケートで数多く指摘されているパワハラ疑惑について回答した。昨年11月、県立考古学博物館を訪れた際、公用車を降りた後、約20メートル歩かされたことで職員を叱責したという疑いや、片山安孝・前副知事に物を投げつけた問題、さらに深夜に及ぶチャットでの公務指示の問題などについて厳しい質問が飛んだ。

 質問者からは「知事は気の長い方だと思ってますか?短気だと思ってますか?」と問われた。斎藤知事は「二つの面があって、基本的には適当なところがあるんですけど、仕事とかに関して、ミスがあったりこういうことがあった場合、そこは短気な面もあります」と認めた。

 県職員へのアンケートでは、知事の性格について「瞬間湯沸かし器」「すぐ怒鳴る」といった指摘が数多く寄せられた。これについては「仕事については厳しくさせていただいている面はあります。何でもかんでも、いいよいいよ、よきにという感じではなく、こうしてほしい、ああして欲しいというのは仕事ですから。きっちりこうして欲しい、こうじゃないか?というのは言わせていただいていた」と釈明した。

 その上で、「職員の皆さんへの伝え方とか、接し方とか、やってしまったこととか、不快に思わせてしまったとすれば、過去は取り戻せないですから、直接お詫びしたり、申し訳なかったということは言いたい」と、謝罪の意思を表明。「これからはそういったことを踏まえて、もっといい知事としてのあり方をこれからやっていきたいなと思っています」と反省も見せた。

 斎藤知事をめぐっては、元県西播磨県民局長の男性がパワハラや出張先などでの贈答品おねだりなど、7項目にわたり告発。知事は当初「うそ八百」などと完全否定したが、県は告発を誹謗中傷と認定し、男性に懲戒処分を課した。その後、調査の中立性に疑問が生じ、県議会が百条委員会の設置を決定したが、男性は7月に死亡した。自殺とみられる。4月には、別の元課長の男性も死亡。こちらも自殺とみられるが、県は個人情報保護を理由に7月まで公表していなかった。

 斎藤知事は文書や職員アンケートで指摘された「叱責」の数々について、これまで「業務上必要な範囲内」と主張。「日々の仕事を全力でするのが、私の進むべき道だ」などと辞職を否定してきた。

 百条委は午前から開かれ、23日に続き職員2人を非公開で尋問し、部長級2人、斎藤氏の順で公開尋問した。正当な理由なく拒んだり、虚偽証言をしたりすると禁錮や罰金が科される。

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