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「幸福の科学」総裁・大川隆法氏が死去 66歳 「霊言」で勢力拡大 17年には清水富美加の出家騒動も

[ 2023年3月3日 05:25 ]

 宗教法人「幸福の科学」の創始者で総裁の大川隆法(おおかわ・りゅうほう)氏が2日に死去したことが関係者への取材で分かった。66歳。徳島県出身。死因は明らかになっていない。関係者によると、2月28日に東京都港区の自宅で倒れて病院に搬送され、2日になって死亡が確認されたという。教団は「現在、お答えできません」としている。

 大川氏は東大法学部卒業後、大手総合商社に入社。1981年ごろから自身を「地球の最高神」と考えるなど宗教心に目覚め、86年10月に「幸福の科学」を設立。91年には東京ドームで行った生誕祭で自身が「エル・カンターレ(本尊)」であると宣言した。教団は、全世界に約1100万人の信者がいると主張している。

 大川氏はベストセラーとなった「太陽の法」など著作家としての活動も旺盛。出版のペースが早く、2011年には年間52冊の発刊でギネス世界記録となった。教団によると、著書は3100冊以上。このうち600冊以上は、著名人らの霊の言葉を語り下ろす「霊言」「守護霊霊言」などのシリーズで、信者が購入することによって得た資金で教団の勢力を拡大した可能性がある。ほかにも映画27作の製作総指揮、原作、企画を担当し、450曲超の作詞、作曲も手がけたという。

 2009年5月には政治団体「幸福実現党」を創設し、総裁に就任。政界進出を図ったが、総裁自ら出馬した同8月の衆院選(比例近畿ブロック)で落選した。同党からこれまで国政選挙の当選者は出ていない。

 17年にはNHK連続テレビ小説「まれ」に出演した女優の清水富美加が幸福の科学に出家して「千眼美子(せんげん・よしこ)」の法名で活動すると表明して騒動となった。

 一方で、幸福の科学は、創価学会など他宗教の批判を展開。教団を飛び出した大川氏の長男、宏洋氏からYouTubeなどで「内幕」として発信されるなど、トラブルも起こっている。宗教問題に詳しいジャーナリスト鈴木エイト氏は「2世信者が教団が設立した学校に強制的に入れられ苦しんでいるケースもある」と問題点を指摘した。

 教団名ではなく個人名で高額納税者の文化人部門トップ3にたびたび入った大川氏。富も名声も一身に集めていた教祖の死は今後、さまざまな方面に波紋を広げそうだ。

 大川 隆法(おおかわ・りゅうほう)1956年(昭31)7月7日生まれ、徳島県出身。81年に総合商社に入社し、85年から出版活動をスタート。翌86年に商社を退社し、幸福の科学を創設。「太陽の法」「黄金の法」などの法シリーズがヒット。09年に幸福実現党を立ち上げて総裁に就任したが、同年の衆院選で落選した。

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