×

米アラスカ州で男性が手紙の入ったボトルを発見  海への“投函”から50年後の奇跡

[ 2019年8月19日 17:17 ]

 米アラスカ州アンカレッジの北西966キロにある小村、シシュマレフ在住のタイラー・イバノフさんが薪用の材木を集めていたところ、手紙の入ったボトルを発見。開栓して読んでみたものの英語ではなかったので理解できなかった。

 そこでイバノフさんは全文がわかるように写真を撮ってフェイスブックに投稿。するとロシア側から反応があり、「ごきげんよう。こちらはロシア商業漁船の母船、VRXFスラク号です。このボトルを発見した方にご挨拶申し上げます。そしてぜひ返信をお願いします。あなたのご多幸と安全な航海を祈念いたします。1969年6月20日」とロシア語で書かれていたことが明らかになった。

 AP通信によれば、このあとロシアのメディアが発信者を求めて取材を開始。するとボトルの底に書かれていたサインから、スラク号のアナトリイ・ボトサネンコ船長だったことが判明した。

 当時36歳だったボトサネンコ氏(現在86歳)は最初は懐疑的だったそうだが、自分の書体であることを確認して歓喜。旧ソ連時代に建造されたスラク号は1990年代に廃船となって解体されたが、海に放たれた“メッセージ・イン・ア・ボトル”の半世紀ぶりの発見にボトサネンコ氏は涙を流して喜んだと伝えられている。また発見者となったイバノフさんもこの報告を受けて「子供たちと永遠に語りあえる出来事です」と喜びのコメントを残している。

続きを表示

2019年8月19日のニュース