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元なでしこジャパン 岩清水梓 今季限りでの引退表明「やりきってこの決断に」11年女子W杯優勝メンバー

[ 2026年4月27日 15:00 ]

岩清水梓
Photo By スポニチ

 WEリーグの日テレ東京Vは27日、元女子日本代表で11年W杯ドイツ大会優勝メンバーのDF岩清水梓(39)が今季限りで現役引退すると発表した。

 岩手県出身の岩清水は、下部組織から昇格した日テレで03年、16歳でデビュー。クラブ一筋でプレーし、15~19年のなでしこリーグ5連覇など黄金期を支えた。06年に19歳の時になでしこジャパン入り。五輪2大会、W杯3大会に出場した。11年女子W杯決勝の米国戦では延長終了間際、後方からのタックルで相手の決定機を阻止。人生初のレッドカードで一発退場となったが、日本をピンチから救う殊勲のプレーで初優勝に貢献した。20年3月に長男を出産後もピッチに立ち“ママさんWEリーガー”としても活躍。24年8月に左膝前十字じん帯損傷の大ケガを負い、今季はここまでリーグ1試合の出場にとどまっていた。

 岩清水はこの日の練習後に取材に応じ、「今シーズンを持って引退を決断した。長くこのチームでやらせてもらってやりきった感もある。自分の理想とする動きと実際の自分のコンディションのギャップが大きくなっていた。チームで貢献できるポジションはあったが、やりきってこの決断になった。自分にしかないポジションはあるが、選手である以上、自分の求めるトップ、プロだしプロが表現するプレーの理想もあるし。ここまで長くやらせてもらってそろそろだと思った」と話した。

 昨季も引退を考えてクラブに申し入れたが、夏に前十字靱帯(じんたい)を切って長期間戦列を離れたことから、「みんなと練習も1カ月ぐらいしかできず、悔いが残った」と撤回したという。チームメートにはクラシエカップの第2戦前に伝え、これが逆転劇につながった。

 引退後はクラブで普及活動をしながらA級ライセンスを取得する予定。11年W杯決勝でレッドカードを受けたが、「今考えたらぎょっとするプレー。あの後のFKが入らなかったから。入っていたら戦犯。何ファウルと、紙一重。優勝したから覚えてもらったが、お前のせいだといわれたか、みんなのお陰の上にのっている」と話す。29日に大宮とクラシエカップ決勝を戦うが、「あさって国内でカップ掲げるのここかなと。カップを掲げさせてくれとみんなにお願いしようと、自分も選手も、クローザーというポジションで戦力、しっかり準備して選手の背中を押せるように声をかけて国内タイトル掲げるところをみんなに見てもらいたい。自分の締めくくりとしてそういうシーンで終われるとうれしい。」と抱負を語った。

 ◇岩清水 梓(いわしみず・あずさ)1986年(昭61)10月14日生まれ、岩手県出身の39歳。大沼SSS、日テレメニーナを経て日テレ入り。06年から19年まで14年連続でなでしこリーグベストイレブンを受賞。日本代表は06年にデビュー。国際Aマッチ112試合11得点。1メートル63、55キロ。利き足は右。

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