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【特別対談5】柏木陽介氏と高萩洋次郎氏を驚がくさせたJリーガーたち 現代表GKコーチとの衝撃の出会い

[ 2025年12月20日 17:30 ]

広島時代の柏木陽介氏(中)と高萩洋次郎氏(右)(09年撮影)
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 柏木陽介引退試合が21日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催される。その試合に先立ち、柏木陽介さん(38)と広島で共にプレーした盟友である高萩洋次郎さん(39)に話を聞いた。柏木さんは23年に現役を引退し、現在は岐阜のクラブアンバサダーと並行して様々な活動に取り組んでいる。今回は「仲間に感謝、岐阜から未来を」テーマに、現役生活最後の舞台として戦った岐阜への感謝の思いを込めて真剣勝負に挑むという。また、高萩さんは今年1月に引退後、第二の人生として選んだプロスポーツチームのデジタルトレーディングカードなどのサービスを提供する株式会社VOLZ(ヴォルツ)の社員としてもこの一戦に協力する。引退試合の記念グッズが当選するくじの販売や、協賛企業の招待者チケットのオンライン配布などで後輩の晴れ舞台を盛り上げる。【全6回の5回目】

 ――2人が過去対戦したり、共に戦った選手で最高の相棒を選ぶとしたら誰ですか?
 柏木「それはオレに聞いたら興梠慎三の一択になる。佐藤寿人さんも、オレらの中では寿人さんがいたからパスを出す感覚を勉強させてもらったというのはあるけど、やっぱり一緒にプレーした年数は慎三が圧倒的に長いし、逆に良さを引き出してもらったと思う。だから、興梠慎三です。バケモンでしょ、あれは。もう何もしてなくてあのプレーができるのですごい。あとはやっぱり人柄。人間的にもみんなが慎三のことを好きだし、愛されるキャラクターでもあった。でも、サッカーに関しては真剣に向き合ってやっているからああいう結果も出せると思っているので。あんな選手はもう出てこないと思うんですよね。ナチュラルであんなに能力が高い選手は」

 高萩「パスを出しやすかった選手はパッと出てこないかも。僕は人に合わす方だったので。合わせやすさで言えば、それこそ陽介や森崎浩司さんとかになる。そういう意味ではお互いを分かり合えていた。例えばその場面なら左足に出してくれるよねとか、そのスペースに出してくれるよね、そこにボールを置いてくれるよねって。言わなくても感覚的に理解してくれる」

 柏木「それはオレもヨウジと一緒。感覚的には一番合う」

 高萩「何か違うんだよ。他の人とは」

 柏木「ナオ君(石原直樹)とはどうだった?」

 高萩「ナオ君みたいに人が動いて、そこに動いてくれるとか、連動しているという意味ではFWというよりかは中盤の能力も持っていて点が取れるような人との方が合わせやすかった。寿人さんは僕の中では例外です。どんなパスをしても自分で決めてくれるみたいなところがあったので」

――では、次は対戦して嫌だった選手は。

 柏木「オレがいつも言っているのはコンちゃん(今野泰幸)とか嫌だったな。対戦して嫌だったのは強かったときのG大阪がマジで嫌だった」

 高萩「3冠取ったときのG大阪とか」

 柏木「あと中村憲剛さんと大島僚太」

 高萩「確かに嫌だわ」

 柏木「川崎のあの2人が出ているときのボールが取れなさと言えば、腹立ってしょうがなかったから。そこに(大久保)嘉人さんまでいて、他の選手もみんなうまいから」

 高萩「やっぱりヤットさん(遠藤保仁)とかってボール取りに行けなかった。懐に飛び込めない。ずっと対戦していて、いつかボールを奪ってやろう、つついてやろうと思っていてもそこにたどり着けない」

 柏木「変わったミスをまずしないよね」

 高萩「どうしても足を止められてしまう。飛び込めないという意味では憲剛さんやイニエスタもそうだった。そういう選手は対戦していて嫌でした」

 ――では、GKではどうでしょうか?
 高萩「オレが衝撃を受けたのは現・日本代表の下田崇GKコーチです」

 柏木「確かに、シモさんはやばかった。プロになって衝撃を受けたというか、プロのGKってこんなに入らないんだって思った」

 高萩「そうそう。動かないのに、シュートを打った後に反応して全部止められるので。ユースの感覚で言うと“アッ入った”って思っても後から手が伸びてくる。それは衝撃でしたね」

 柏木「(西川)周作もすごかったけど、やっぱり(鈴木)彩艶はオレがレッズに入った時の小学校からレッズにいて、もう本当に素直にすごかった。正直、世界に行くなって。ユースの頃から思っていたぐらい凄かった」

 ――せっかくなので調子乗り世代と呼ばれた、当時のU―20日本代表の話もしますか?

 高萩「ちょうどその世代がこの試合に集まるからね」

 柏木「個性豊かで、割と長く現役を続けた選手が多かったと思います。なんだかんだで、A代表には必ず1回は入った選手が多くて、今となっては芸能人としても有名な槙野(智章)やウッチー(内田篤人)とかもその世代にはいた。強く愛されるけど、アンチも多いのかなって(苦笑)。やっぱり当時も楽しかったし、今でも仲が良いのも特長だと思う。カナダのU―20W杯もあんなに楽しんでパフォーマンスをみんなでやるような代表は過去にないと思う。見ている方も楽しかったと思うし、実際に意外と強かったんですよ。あとオレ自身もすごく良い時期だったので、あのころがマックスだったと思うぐらいだった」

 高萩「ユースで鍛えられたぐらいが陽介は一番良かったのかもしれない。意外と走れるし」

 柏木「だってオレ、確か引退2カ月前のアウェーの富山戦で1試合の走行距離13.6キロだったからね」

 高萩「それすごいね。誰よりも走っていたでしょ?」

 柏木「だいたいそうでした。アキレス腱切って復帰してから3カ月ぐらいは経っていたかな」

 高萩「それでもすごいよ」

 柏木「でも、それ以外は90分できていない。疲れたら交代することも多かったから」

 高萩「自分から(交代を)伝えていたの?」

 柏木「だって逆にチームに迷惑が掛かるでしょ。J3の夏場は過酷なので」

◇柏木陽介引退試合の記念グッズが当選する抽選くじのサイトが19日18時からオープン(https://kujipl.tixplus.jp/lottery/yosukekashiwagi_202512_kuji?utm_source=newspaper)

 試合当日には、高萩がオンラインくじへと飛べる柏木の写真が入ったリアルカードを配布する。高萩は「試合当日に、僕の会社がつくったオンラインくじを訴求するための陽介のカードを配布します。表面には陽介の写真が入っていて、裏面にはQRコードになっていてくじに飛べるようになっています。くじの中には引退試合当日の写真素材をいただいて、カードになるので楽しみにしていてください。あとは陽介が引退試合で着用したスパイクやユニホームなどもそろっています。カードを配るところには僕もいるので、皆さんぜひお越しください」と呼びかけた。

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