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なでしこ・熊谷主将は号泣「その先に行きたかった」 またも阻まれた米国の壁 五輪では5戦全敗

[ 2024年8月4日 02:44 ]

パリ五輪第9日 サッカー女子準々決勝   日本―米国 ( 2024年8月3日    パルク・デ・プランス競技場 )

<日本・米国>米国に敗れて涙を流す熊谷(中央、ロイター)
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 パリ五輪サッカー女子は3日、準々決勝が行われ、世界ランク7位・日本「なでしこジャパン」は史上最多4度の優勝を誇る同5位・米国と対戦。0―0のまま突入した延長前半アディッショナルタイムに失点し敗戦。五輪では過去4戦全敗だった強敵にまたも苦杯を喫し、2大会連続の8強敗退となった。

 120分間の激闘の終了を告げる笛が鳴り響くと、主将DF熊谷紗希は呆然と立ち尽くした。仲間にねぎらわれながらも涙は止まらず、「自分たちもスコアするチャンスはあった。本当に決定的な1本を決められて…。でもこれが結果なので。本当に悔しいです」と声を絞り出した。

 試合は圧倒的にボールを支配されるなかでも、大きな決定機を作らせず。攻撃では前半35分、FW田中美南がチーム最初のシュートを放つ場面もあったが相手GKに防がれゴールならず。前半を0―0のまま終えた。

 後半は日本が攻勢を仕掛けると同6分、FW浜野まいかのスルーパスから右サイドの裏をとったDF守屋都弥がクロスを入れるが、相手DFにクリアされファーサイドの北川ひかるに届かず。ボールを持てる時間も増え互角の攻防を演じ、互いにゴールのないまま後半終了のホイッスル。勝負は延長戦に突入した。

 延長前半6分、GK山下杏也加が相手Fwスミスと1対1になるピンチを迎えたが、絶妙な飛び出しでゴールを死守。しかし、延長前半アディッショナルタイム、元NBAの名選手を父に持つFWロッドマンに先制ゴールを決められ失点。

 1点を追いける展開となったがゴールの奪えないまま延長後半戦も終了。対米国戦は通算1勝8分け31敗。五輪では04年アテネ五輪の準々決勝で1-2、08年北京五輪の1次リーグで0-1、準決勝で2-4、12年ロンドン五輪の決勝で1-2に続き5戦全敗となった。

 チームはケガ人を複数抱えながらも、4試合を戦い抜いた。熊谷は「チームの成長はすごく感じた。1回戦から総力戦でギリギリのところで戦っていた。今日も自分たちの全てを出したし、そこに関しては仲間に感謝。みんなとだからここまで来られた。だからこそ、その先にも行きたかった」と無念さをにじませた。

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