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なでしこ 難敵・北朝鮮相手に奮闘も決定力欠く 0-0ドロー 第2戦へ熊谷「いい準備がしたい」

[ 2024年2月25日 04:11 ]

パリ五輪アジア最終予選第1戦   日本0-0北朝鮮 ( 2024年2月24日    サウジアラビア・ジッダ )

<北朝鮮・日本>ドリブルで攻め上がる日本代表FW藤野(左)(AP)
Photo By AP

 世界ランク8位の日本代表「なでしこジャパン」は同9位の北朝鮮との第1戦を0―0で引き分けた。アウェーの開催地が直前まで決まらない異常事態の中、チーム一丸でプレー。通算7勝5分け12敗だった難敵を相手に苦しみながらも、必死に守り抜いた。第2戦は28日にホーム東京・国立競技場で行われ、勝者が五輪出場権を獲得する。

 なでしこジャパンは難敵の北朝鮮に対し、果敢に攻めたが、スコアレスドローだった。前半は敵陣で積極的にボール保持するも、好機で決定力を欠き、後半は相手攻撃を防ぐことで精いっぱい。何とかFW藤野らがゴールに迫るも最後までネットを揺らすことができなかった。

 会場が正式決定したのは試合3日前。それでも、池田太監督は「憤ることにエネルギーを使うより、ピッチの上で戦うために使おう」と選手たちに呼びかけた。

 一部の選手は開催地が決まる前から暑さに少しでも慣れようと、サウナに入るなど、できる限りの対策を取ってきた。MF熊谷が「動揺はない。最大限の準備をするだけ」と話すように惑わされなかった。

 中3日の28日に国立で第2戦を迎える。16年リオ五輪予選で敗退した経験を持つ熊谷は試合後、「ホームでやれることもアドバンテージと考えて、皆さんとパリの切符を獲れるように勝つことだけ考え、いい準備がしたい」と言い切った。ドタバタ劇だった第1戦を終え、ホームでパリ切符をつかむ。

 ≪プレスを多用 荒々しさ前面≫北朝鮮はロングボールとサイド攻撃からチャンスをつくった。戦前の予想通り前からのプレスを多用し、球際では荒々しく体をぶつけるシーンも散見された。特に後半の開始からはより圧力を強め、3分、13分と日本のゴールに迫った。チームは22日にジッダに到着し、23日は試合会場で調整。短期間での順応を求められる中、リ・ユイル監督は「中国のチームと2、3試合、親善試合をやった。準備はできている」と自信をにじませていた。

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