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メッシに国立が熱狂 後半15分からの出場で攻撃のムード一変 香港では欠場で騒動も

[ 2024年2月8日 04:40 ]

国際親善試合   マイアミ0-0(PK3-4)神戸 ( 2024年2月7日    国立 )

<神戸・マイアミ>後半、シュートを放つメッシ(右から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 プレシーズンツアーで来日した米メジャーリーグ・サッカー(MLS)のマイアミは7日、東京・国立競技場で昨季J1王者・神戸と対戦した。0―0から突入したPK戦に3―4で敗れたが、内転筋に違和感を訴えていたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)が後半15分から出場。華麗なプレーでファンを熱狂させた。

 場内が沸いた。後半34分だ。こぼれ球を追ったメッシがペナルティーエリアに進入すると、ゴール左前から左足で鋭いシュート。こぼれ球に詰めて右足で押し込もうとした一撃はゴールライン間際でクリアされたが、スタンドに寒さを吹き飛ばす熱気を呼び込んだ。

 内転筋の違和感が続いたため4日の香港選抜との親善試合(香港)を欠場し、満員の4万観衆が最高4880香港ドル(約9万2600円)の入場料払い戻しを求める騒動に発展した。ベンチスタートとなったこの日の国立でも欠場への不安からか大型スクリーンで姿が映るたびに出場を求める歓声が上がっていた。その中で後半15分から登場。空気をがらりと変えた。

 交代直後から細かいボールタッチとパス交換で停滞気味だったチームにリズムをもたらした。限られた時間と運動量ながらボールと味方を動かして攻撃を組み立てゴールへの予感は確実に高まった。

 シーズン途中から加入した昨季はいきなりメキシコリーグと合同で行われたリーグス杯で優勝に貢献し、7戦10発で得点王とMVPにも輝いた。一方で加入時に東地区最下位だったリーグ戦は順位を1つ上げて14位。2月21日の開幕を控える中で「チームが成長を遂げるプラスのものを得たい」と訴えていた。

 メッシと同時期に加入した元スペイン代表のMFブスケツとDFアルバに加え、今季はウルグアイ代表FWスアレスも加わった。バルセロナの黄金時代を支えた豪華カルテットが集結。「ゼロからのスタートになる。可能な限り最高の準備をする」と訴えていたエースが体調不良もあった中でチームを引っ張って流れを変えた。90分で引き分けてPK戦には敗れたものの、決意の強さを感じさせた。子供を除けば入場券の最低価格は1万円。訪れた2万8614人に払い戻しを求める声はなかったに違いない。

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