今夏移籍不成立のMF田中碧「メンタル的にはしんどい部分も」ドイツ戦に切り替え

＜日本代表欧州遠征＞ボール回しをする田中（左）＝撮影・小海途　良幹
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　日本代表は9日（日本時間10日未明）に22年W杯カタール大会1次リーグで撃破したドイツ代表と親善試合を行う。右膝内側じん帯断裂が癒えたMF田中碧（24＝デュッセルドルフ）は3月以来の復帰。「自分だけでできるものではない」と今夏の移籍不成立からの切り替えに務めた。

　ドイツ2部からのステップアップを直訴。その中でリバプールに電撃移籍をした遠藤航の“後釜”としてシュツットガルトからは正式オファーが届き、移籍市場が閉まる直前にはリーズ（イングランド）からも興味を持たれた。だが話がまとまらずドイツ2部リーグに残留。「メンタル的には結構しんどい部分もありました」と代表合流直前の2試合はスタメンから外れた。

　その意味でドイツ戦は欧州スカウト網の目を振り向かせるチャンスでもある。「ピッチで何ができるかを証明できれば、僕自身の価値も上がる。上に行くチャンス。こういう相手となかなかやれる環境ではないのは分かっている」。存在感を示し、冬のステップアップへの足がかりにする。