神戸が逆転勝利　J1初得点のMF川崎修平「やっと…」試合前後には斉藤へ贈る特別Tシャツ着用

明治安田生命J1リーグ第26節   神戸2―1京都 （ 2023年9月3日    ノエビアスタジアム ）

＜神戸・京都＞　試合後、「未月とトモニ」と書かれたTシャツを着てサポーターにあいさつする武藤（左端）、や大迫（同3人目ら）神戸イレブン（撮影・大森　寛明）
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　神戸が3試合ぶりの勝利を収め、8月16日以来18日ぶりの首位返り咲きを果たした。勢いを付けたのはエースの大迫勇也でも武藤嘉紀でもない、意外な伏兵だった。

　「やっと…決められました」。公式戦4試合連続でビハインドを背負う展開。嫌なムードが漂っていた前半18分、MF川崎修平（22）がエリア内で左足を振り抜いた。今季ポルティモネンセ（ポルトガル）から期限付き移籍したプロ4年目。この試合が今季リーグ初スタメンで、待望のJ1初得点を叩き込んだ。

　後半7分には自身のクリアミスが先制点を与える要因となったDF初瀬亮が絶妙のロングフィード。MFパトリッキの逆転弾をアシストした。「あのまま終わっていたら、あすのオフはどうなっていたやろと思いました（笑）。直後は落ち込んだけど、上手く切り替えられた」と安堵の表情を浮かべた。

　試合前後には約1年間の重傷を負ったMF斉藤未月の背番号16にちなんだ特別Tシャツを着た。誰しもが口にする「未月のために」―。チーム一丸となって残り8試合、このままトップを走り続ける。