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【Jトピ~データで読み解く】横浜FC小川航基は万能型ストライカー 特長知る仲間との連携でゴール量産

[ 2023年3月1日 04:30 ]

J1でも存在感を見せる小川航
Photo By スポニチ

 今季J1に昇格した横浜FCのエースFW小川航基(25)が、24日の湘南戦でチーム1号を含む2得点を挙げた。昨季J2得点王に輝いた実力を、一段上のステージでも存分に発揮している。

 湘南戦の開始直後、小川航はキックオフを後方に預けて最前線へ走った。味方がつないだボールをゴール前でトラップし、素早く右足でシュート。J1史上3番目(非公式)に早い、開始12秒という電光石火の先制弾だった。その後、逆転されたものの、後半38分には1メートル86の長身を生かし、左CKを頭で叩きつける同点弾。チームに今季初の勝ち点1をもたらした。

 0―1で名古屋に敗れた18日の開幕戦で、両チーム最多の5本のシュートを放ち存在感を発揮した。湘南戦でもシュート6本。合計11本はこの日対戦した湘南FW町野らを上回り単独最多となった。
 昨季J2では出場41試合で26得点し、2位に10点差をつける圧巻の得点王。チームが1年でJ1復帰する立役者となり、リーグMVPに選出された。今季のシュート11本は利き足の右が7本にヘッド4本と偏りはあるものの、昨季は右足10点、左足8点、ヘッド8点とどの部位からも得点を重ねた。

 昨季の小川航はドリブルでのPA進入4回に対し、敵陣PA内進入でのパス受け86回がリーグ最多。チームは徹底して最前線のエースにボールを集めていた。敵陣PAでの空中戦26勝は6番目も、空中戦で勝利したシュート22本は最多。ロングボールを味方に落とすポストプレーよりも、自身がシュートを打つことに専念してきた。

 昨季J2で2桁得点し、今季J1で戦う選手は8人いる。うち熊本から移籍した浦和FW高橋ら7人は移籍を伴う「個人昇格」。唯一チームとともに昇格した小川航には、味方との連携面で一日の長がある。J1でもカテゴリーの壁を越えて、ゴール量産を目指す。
(データ提供・データスタジアム)

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2023年2月28日のニュース