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“混沌”とする韓国代表新監督人事にクリンスマン氏が急浮上!韓国メディア「これまでより進展した雰囲気」

[ 2023年2月23日 18:19 ]

元ドイツ代表FWで同国代表監督経験もあるユルゲン・クリンスマン氏
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 サッカー韓国代表の次期監督候補に元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマン氏(58)が急浮上したとして、中央日報(電子版)など複数の韓国メディアが一斉に報じた。

 韓国代表は昨年のW杯カタール大会後にベント監督が契約満了のため退任。これまで新監督候補として元バレンシア監督のホセ・ボルダラス氏、前ブラジル代表監督のチッチ氏、元神戸監督のトルステン・フィンク氏、元日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏などが浮上するも契約には至らず。直近にはスペイン代表でコーチを務めた前グラナダ監督のロベルト・モレーノ氏や、リバプールやニューカッスルで指揮を執ったラファエル・ベニテス氏などにもオファーを出したと国内で報じられていた。

 日本代表とは対照的に監督人事が難航する韓国は、指揮官不在のまま3月にはウルグアイ代表とコロンビア代表との国際親善試合も決定。韓国サッカー協会は、その親善試合までには新監督を決めるべく、ドイツ人のマイケル・ミュラー氏を強化委員長に就任させた。

 この人事には元ベトナム代表監督のパク・ハンソ氏が「はたして(ミュラー委員長は)韓国人指導者の力量をどれだけわかっているのだろうか。データを収集したからと言って正確に評価できるのだろうか。ただ“外国の監督を選ぶために選任したのか”というのは疑問。強化委員長は自国の人にしなければならない。外国人にしたのは望ましくない」と持論を展開。

 スポーツソウル(電子版)など複数の韓国メディアもこの意見に同調。協会関係者の話として「これまでの委員会とは仕事の処理方式があまりに違う。結局、過去のように一人や二人の意見のみで代表監督を決めるのではないか」と一部の委員から批判の声が上がっていると報じた。

 このような“混沌”とした状況のなか、新たにクリンスマン氏が新監督候補に浮上。朝鮮日報(電子版)では「韓国サッカー協会とクリンスマン氏が現在交渉をしているのは事実であることが判明した」と報道。「これまでの候補者よりもかなり話が進んでいる雰囲気で、ミュラー委員長が近日中にクリンスマン氏が暮らす米国に飛ぶ予定だ」と説明。

 さらに新監督就任に向けた交渉では「監督が韓国で生活できるかどうか」が課題になっているもよう。「過去にはファン・マルバイク氏も韓国常駐条件を受け入れず、監督交渉が決裂したことがある」と報道。協会関係者が「交渉状況によって発表は2月を越えることもある」と話したことを紹介した。

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