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昨季限り引退のMF小林裕紀がJ2町田ユースコーチ就任へ「現役時代の自分を超えたい」

[ 2023年1月28日 06:00 ]

 昨季限りでの現役引退を表明したMF小林裕紀(34)がJ2町田ユースコーチに就任することが27日、分かった。2月から本格始動予定で、スポニチ本紙の取材に「目標は現役時代の自分を超えること。この道のスペシャリストになることです。お世話になった方々を超えていくことが恩返しになると思うので、そこに向かって頑張っていきたいです」と話した。

 小林は東京Vのアカデミー育ちで、明大卒業後に磐田に入団。その後は新潟や名古屋でプレーし、19年夏から昨年まで大分に所属した。J通算299試合出場。アンダーを含めて代表歴はないが、高い技術と戦術眼を持ついぶし銀ボランチとしてチームを支えた。

 町田には東京V時代の恩師である菅沢大我氏がアカデミーダイレクターとして所属。将来を悩んでいた中「大我さんにお話をいただき、指導者の道に進む決断をしました。現役中にもたくさんサッカーの話をしていただき勉強させていただきました。指導者としてスタートするにはこの人の元でスタートしたいと思ってこの道に進みました」。恩師の存在が決め手になった。

 「ピッチ内外で自立した選手を育成していきたいな、と思っています。“ピッチの中では楽しいもの!”“サッカーは楽しいんだ!”ということを感じてもらえるようにしたいです。近い目標としては町田でサッカーをしたい、ここでやりたいという選手を一人でも増やしていけるような努力をしていきたいと思います。まず指導者として選手に認められなければ何も聞いてもらえないと思ってますし、常に自問自答して自分に矢印を向けて選手と向き合いたい」

 青森山田で指揮を執った黒田監督が就任し、W杯カタール大会で活躍したFWミチェル・デュークが加入するなどオフシーズンの注目を集めた町田。トップチームだけではなく、アカデミーも確かな実力を備えた人材を登用し強化を図っていく。

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2023年1月28日のニュース