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東山 守護神・佐藤“W杯超え”PKセーブ率44% 「感じた方向に跳ぶ」2本止めて初の決勝進出導いた

[ 2023年1月8日 06:00 ]

第101回全国高校サッカー第6日・準決勝   東山1―1(PK4―2)大津 ( 2023年1月7日    国立 )

<東山・大津>PK戦で大津の4人目・中馬のキックを止める東山GK佐藤(撮影・西海健太郎)
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 身長1メートル76と決して大柄ではない。だが、その存在感は半端なく大きかった。東山は2試合連続でPK戦となり、再びGK佐藤瑞起(3年)がヒーローになった。「1失点してチームに迷惑をかけた。でも自分が決勝に連れていく」。強い気持ちで臨み、まずは2人目のキッカーのシュートを左に跳んでストップ。そしてド真ん中に蹴り込んできた4人目のシュートは、足に当てる執念セーブで勝利を呼び込んだ。

 準々決勝の日体大柏戦(千葉)でもJ1柏内定FWオウイエのPKを止めた。相手が外したシュートも含めてPK戦2試合で9本中4本を防ぎ、PKセーブ率44%。W杯カタール大会の34%を上回った。秘けつはない。「相手の情報を取り入れつつ、最後は自分が感じた方向に跳ぶ」。極限まで研ぎ澄ました集中力で神セーブを連発する。

 同校初、京都勢では91回大会(12年度)の京都橘以来10大会ぶりに決勝進出。10人がレギュラーの3年生は入学当初から“自分たちの代で全国優勝”を掲げた。前回大会は準々決勝で青森山田に敗れ、その悔しさを胸に最終学年に臨んだ。目標まで残り1勝。栄冠をつかめば京都勢としては46回大会(67年度)の洛北以来55大会ぶりとなる。

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2023年1月8日のニュース