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米国代表のバーハルター監督 30年以上前のトラブルで続投微妙な状況に

[ 2023年1月4日 23:25 ]

サッカー米国代表のグレグ・バーハルター監督(AP)
Photo By AP

 サッカーのW杯カタール大会で米国代表を16強に導いたグレグ・バーハルター監督(49)が、続投阻止が目的とみられる脅迫騒動に巻き込まれた。米国サッカー連盟は3日、バーハルター監督が1991年に結婚前の夫人を蹴ったとされる件で調査を行っていることを明らかにした。W杯16強敗退決定後の12月11日に外部から連盟に対して事件を暴露する通報があったという。

 監督と夫人は3日に事実関係を認める声明を発表。91年に当時大学1年生だったバーハルター監督が交際中だった、のちのロザリン夫人とバーに出かけて口論になり、店を出たあとに足を蹴ったという。31年後に告発を受ける形となった指揮官は「自分の行動に関していかなる言い訳もない。恥ずべき瞬間で現在に至るまで後悔している」と回顧。当時は双方が両親や友人に状況を伝えて相談する深刻な事態になったが、問題を乗り越えた2人はその後に結婚して4人の子供をもうけた。

 「その夜に学んだ教訓は愛し合い、支え合う関係の礎になり、先週末には結婚25周年を祝った」とバーハルター監督。昨年末で契約が満了したと報じられている指揮官は「連盟と未来に関して話し合うことを楽しみにしている」と続投に意欲を示しているが、今回の事態を受けて連盟側は近く事件の調査と代表チームの評価を終えて新たな指導体制を決める方針。米国を2大会ぶりのW杯16強に導いて評価されていたバーハルター監督だが、思わぬ展開で去就が不透明な状況になっている。

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2023年1月4日のニュース