×

【Jトピ~データで読み解く】広島DF佐々木翔は最終ラインの番人 空中戦やタックル奪取でゲイン最多

[ 2022年9月7日 17:09 ]

広島・佐々木
Photo By スポニチ

 J1広島が19年以来の5連勝を飾り、暫定ながら今季初の首位に立っている。好調なチームを支えるのが主将のDF佐々木翔(32)。チームでただ一人、開幕から全試合に出場中。広島8年目のベテランが最終ラインで高いパフォーマンスを見せている。(記録課)

 スキッベ監督のハイプレスとショートカウンターを支えるのが強固な最終ラインだ。左センターバックの佐々木は中央の荒木、右の塩谷や野上らと3バックを形成し安定した守備を続けている。リーグ2位の28失点、1試合平均失点1・0と堅守を誇る。

 身体能力の高さを生かした対人プレーで相手の攻撃を防ぎ、タックル奪取はDF最多の51回。相手から自チームの攻撃に切り替わるボールゲイン312回、うちロスト後に奪い返したリゲイン167回はともに全選手最多と、好守でチームに貢献している。

 身長1メートル77とDFとしては決して高くないものの、空中戦の強さもある。チームの特徴でもあるハイプレスから、敵陣での空中戦28勝は全DF最多だ。広島はセットプレーからの得点が13点でリーグ3位。佐々木も今季挙げた2得点は、共にMF野津田のFKからヘディングで決めている。

 利き足の右足だけでなく、左右両足からのキック精度もあり、後方から攻撃の起点にもなる。パス本数は全選手最多の1730本。特に左サイドのMF柏と好連係を見せており、8月のG大阪戦では後半37分、左足で相手DFの裏に絶妙なタイミングで浮き球のパスを出す。走り込んだ柏が折り返し、FW満田の得点につなげた。

 優勝を争う横浜と川崎Fよりも残り試合が少なく、追いかける立場には変わりはない。地上戦、空中戦ともに強さを発揮しているキャプテンが、勢いのあるチームを15年以来の優勝へとけん引する。
(データ提供・データスタジアム)

続きを表示

2022年9月7日のニュース