エムバペ2発でパリSGが悲願の欧州CL制覇へ白星発進。不仲説のネイマールが先制アシスト

欧州チャンピオンズリーグ・1次リーグH組第1戦   パリ・サンジェルマン2―1ユベントス （ 2022年9月6日    フランス・パリ ）

　初優勝を狙うパリ・サンジェルマンがフランス代表FWキリアン・エムバペ（23）の2得点で白星スタートを切った。ユベントス相手に開始5分で先制点。後方のネイマールがゴール左前に浮かせたボールに走り込んで右足で強烈なボレー弾を決めた。同22分にもダイレクトにパスをつないで最後は右足で追加点。後半早々の逸機でハットトリックこそ逃したが、2―1の勝利を支えてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

　「ハッピーだ。もっとできたと思うけど素晴らしい雰囲気のホームで勝利を手にした」と満足げに振り返ったエムバペ。今季公式戦6試合で9得点のストライカーはセリエAの強豪を相手に9回目の対戦でチームに初勝利をもたらし、個人記録でも新たなを扉を開いた。この日の2得点でCL通算35得点。23歳260日での到達はチームメートになったメッシの記録を47日更新する最年少記録だ。

　8月13日の国内リーグ・モンペリエ戦ではPKキッカーを巡ってネイマールと険悪なムードになった。不仲説も報じられたが、エムバペは「個性が強い選手が2人いれば起こり得ること。ある時は最高の親友のようになって、そうではない時もある。でも、常に互いにリスペクトしている」と訴える。ピッチに立てば、なれ合うのではなく互いにベストを尽くし、わだかまりは残さない。先制の場面ではネイマールのビジョンと技にエムバペが鋭いダッシュとシュート技術で応え、ゴールという結果につながった。

　エムバペとメッシに加え、メッシもドリブルやパスで存在感を発揮。ガルティエ監督は「3人のアタッカーがうまく連係し、ウイングバックが活発なプレーを見せれば相手にとって脅威になる」と手応えを口にした。今季公式戦8試合で7勝1分けに30得点5失点と圧倒的な数字を残す。パリ・サンジェルマンが悲願の欧州CL制覇に一歩踏み出した。