U―20女子日本代表がW杯連覇に王手　FW浜野の“感涙の決勝弾”で王国ブラジルを撃破

藤野（10）と歓喜のタッチを交わす浜野（AP）
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　ヤングなでしこが優勝に王手をかけた。前回大会優勝国としてU―20女子W杯コスタリカ大会に臨んでいる日本代表は26日、準決勝でブラジルに2―1で勝利。2大会連続の決勝進出を決めた。

　前半30分、FW山本柚月（19＝日テレ東京V）が魅せた。相手のクリアボールをペナルティーエリア外の中央で胸トラップすると、さらに右足でボールを浮かして寄せてきた相手をいなし、左足を一閃（いっせん）。強烈なミドルシュートでゴールネットを揺らし、先制ゴールを決めた。

　ただ、後半はブラジルに流れをつかまれた。同10分に同点とされ、さらに猛攻にさらされて何度もピンチを迎える。それでも粘り強い強く守り切ると、その先に劇的な瞬間が待っていた。

　同39分、山本が前線でボールを呼び込んで、スペースに浮き球を供給する。これにFW浜野まいか（18＝INAC神戸）が反応して最終ラインの裏に抜け、飛び出してきた相手GKの頭上を越えるループシュート。2トップで相手を崩しきり、値千金の一発で勝利を呼び込んだ。仲間たちに祝福された浜野はうれし涙を流した。

　勝った日本は29日の決勝でスペインと対戦。敗れたブラジルは同日に行われる3位決定戦でオランダと激突する。