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浦和 お待たせ通算450勝 3月以来10戦ぶり白星 猛攻3発で反撃のろし

[ 2022年6月19日 05:00 ]

J1明治安田生命17節   浦和3ー0名古屋 ( 2022年6月18日    埼玉 )

<浦和・名古屋>名古屋に勝利し喜ぶGK西川(左端)ら浦和イレブン(撮影・沢田 明徳)
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 明治安田生命J1リーグは各地で9試合が行われ、前節まで2勝の14位と低迷していた浦和はホームで名古屋に3―0で勝利し、10試合ぶりに勝ち点3を獲得した。史上3クラブ目のJ1通算450勝と同ホーム通算250勝も達成。前半21分に左CKからDFアレクサンダー・ショルツ(29)のヘディング弾で先制すると、同36分までに3得点の猛攻で一気に突き放し、クラブのメモリアルに花を添えた。

 浦和を愛する誰もが待っていた瞬間に、雨の降る埼スタに万雷の拍手が湧き起こった。3月19日の磐田戦以来、約3カ月ぶりの白星。3週間の中断期間で攻撃面のブラッシュアップを行った“新生レッズ”がゴールラッシュでダブルメモリアルを達成し、反撃ののろしを上げた。

 活路は磨き上げたセットプレーで開いた。前半21分、左CKからショルツが頭で先制ゴール。2分後には再び左CKから近いサイドでFW明本がそらし、MF伊藤が右足で合わせた。ショルツは「相手のセットプレーを含めたミーティングは皆さんが想像する以上に行っている」とし、「今日も分析のもとに練習で行った、違った形で奪えた2得点だ」と手応えを話した。

 ロドリゲス監督の腹心が多彩なセットプレーをもたらした。新加入の前迫コーチは昨季まで徳島で6年にわたって分析コーチなどを務めた。指揮官も「長年一緒に仕事をし、私が求めるサッカーを理解している」と全幅の信頼を寄せる。

 4月2日の札幌戦からJ1タイ記録7試合連続引き分けなど9戦勝ちなし。それでも指揮官、選手は「継続」を強調した。6月1日の天皇杯2回戦のJ3福島戦後は6日間のオフで英気を養い、改めて戦術面の浸透に力を入れた。前半36分の3点目はピッチ内のイメージとフィニッシュ精度がかみ合った結果だ。左サイドでボールを持ったMF江坂からMF関根へ。中央に寄ってきた伊藤とワンツーで抜け出した関根がゴールネットを揺らした。指揮官も「我々がやってきたことがピッチで見て取れたと思う。狙っていた形の一つだった」と強調した。

 これで3勝目。手放しで喜ぶのはまだ早い。しかし、確かな武器と自信を得た“赤い悪魔”は間違いなく強い。ここからチーム一丸の逆襲が始まる。

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2022年6月19日のニュース