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C大阪GK金鎮鉉が29日・鹿島戦で外国籍選手歴代最多出場へ「自分だけでは到達できなかった」

[ 2022年4月25日 19:21 ]

外国籍選手最多出場記録が目前に迫っているC大阪GK金鎮鉉
Photo By スポニチ

 C大阪GK金鎮鉉(34)が29日のリーグ鹿島戦(ヨドコウ)で外国籍選手歴代最多出場に並ぶ。現在リーグ通算332試合出場。鹿島や横浜などで活躍したブラジル人FWマルキーニョスの333試合に迫っている。09年の加入からC大阪一筋14年。「自分だけでは到達できない記録。チームが支えてくれたからこそ」と感謝する。

 昨年“ミスターセレッソ”MF森島寛晃のJ1通算318試合を抜いてクラブ最多記録を樹立。17年4月1日の横浜戦からJ1リーグ連続フル出場中で、歴代3位の179試合まで伸ばした。さらに外国人初の100試合完封も「8」に迫っている。だが、かつては移籍も視野に入れた時があったという。

 「4、5年目。自分に刺激を入れたいと思った時期があった。他クラブでプレーして、メンタルとかモチベーションを高くしたいと考えたこともあった。もっと良い選手になりたいと思って移籍も考えていました」。慣れてくると、初心を忘れがちになる。居心地の良さは、慢心へもつながってくる。環境を変えるのは、成長の一助だ。ただ「結局は自分との戦いだと思った」(金鎮鉉)。そして「信じられないミスで失点をしても信頼して起用してくれ、これだけ支えてくれたチームに対して自分は何も残していない」と覚悟を決めた。だから自分に負けないように、自らを追い込んで練習に励んだ。今、振り返れば「誰にも負けないくらい練習した自負がある」という。

 その努力は小菊昭雄監督も見てきた。例えば午前練習だけで終わったある日。次戦対戦相手の分析や翌日の練習メニューを考えて夜までクラブハウスに残っていた小菊監督(当時コーチ)が筋トレルームに顔を出すと、よく金鎮鉉がいたという。「ジンヒョン、おったんかいっって(笑)。筋トレやメンテナンス…常に自分の体と向き合っていた」(小菊監督)。Jリーグ史に残る大記録は、流した14年間の汗の結晶だ。

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2022年4月25日のニュース