×

青森山田 逆転で4大会連続ベスト4!“横綱相撲”で3戦11点、7人がゴール決める

[ 2022年1月5日 05:30 ]

第100回全国高校サッカー選手権 準々決勝   青森山田2-1東山 ( 2022年1月4日    等々力 )

<東山・青森山田>後半13分、決勝ゴールを決めジャンプして喜ぶ青森山田・渡辺(左)の影が伸びる(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 準々決勝4試合が行われ、3大会ぶりの頂点を狙う青森山田はFW渡辺星来(せら、3年)の今大会初得点などで2―1と東山(京都)を逆転で下し、4大会連続でベスト4に進出した。

 優勝候補が今大会で初めて先制されながら、逆転勝利で底力を見せつけた。準優勝だった昨季の主将、DF藤原優大(19=J3相模原)もスタンド観戦した一戦。青森山田の黒田剛監督(51)は「相当硬い入りをしてしまった。国立のステージで冷静に戦うための神様のお告げ」と勝ってかぶとの緒を締めた。

 徹底研究してきた相手にしぶとく勝った。昨夏の全国総体準々決勝で青森山田に2―5で敗れた東山は、3バックへの布陣変更で挑んできた。監督同士は大体大の同期。東山の対策も球際の気迫も昨夏とは違った。「正直、入りで圧倒された」と渡辺星は言う。前半16分に失点。ただ、そこからは青森山田が本領を発揮した。

 「焦ることはない」と主将としてチームを落ち着かせたMF松木玖生(くりゅう、3年)が、まずは前半終了間際のPKをGKに反応されながらもねじ込んで同点。後半13分には渡辺星が続いた。過去2試合は無得点。ハーフタイムに指揮官から「今日は絶対にお前に(チャンスが)来るから」と背中を押されていた。言葉通りロングスローのこぼれ球に鋭く反応。右足で今大会初得点を奪った。

 ここまでの3試合で11点(うち1点はオウンゴール)、計7人がゴールを奪い、国立行きを決めた。1年時から主力で、歴代11位タイとなる3大会計8得点の松木だけではない。どんな対策を取られても、どこからでも誰もが点が取れる“横綱相撲”で頂点まであと2勝。「選手権に懸ける思いはどこの高校よりも青森山田が一番強い。絶対に優勝します!」。渡辺星は力強く宣言した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月5日のニュース