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川崎Fの五輪代表・三笘 プレミアLブライトンに完全移籍 Jから海外に渡る移籍金は史上最高額の見通し

[ 2021年7月10日 05:30 ]

川崎FのFW三笘薫
Photo By スポニチ

 川崎Fの東京五輪日本代表MF三笘薫(24)が今夏、イングランド・プレミアリーグのブライトンに完全移籍することが9日までに分かった。関係者によれば、すでにクラブ間で合意。移籍金はJリーグから海外に渡ったケースでは史上最高額となる推定300万ユーロ(約3億9000万円)になる見通しという。

 ただA代表の経験がない三笘は、英労働許可証の取得ができない。そのため海外初挑戦となる21~22年シーズンはブライトンと同じオーナーが所有するベルギー1部の古豪サンジロワーズでプレーすることが濃厚だ。

 三笘はプロ1年目の昨季、得意のドリブルを武器にJリーグを席巻。その名は世界にとどろき、マンチェスターC、レスター、バーンリー、ウルバーハンプトンといったプレミアの複数クラブや、オランダの名門クラブなどを含めて水面下で激しい争奪戦が繰り広げられた。その中で三笘はブライトンを選択。まずは49年ぶりに1部昇格を果たしたベルギーの古豪で欧州での第一歩を踏み、世界最高リーグ参戦への足がかりにするつもりだ。

 クラブでは同じ東京五輪日本代表MF田中碧が先日、ドイツ2部デュッセルドルフへの移籍が決まったばかり。ともに川崎Fアカデミー出身で、開幕が間近に迫った東京五輪でも活躍が期待される。東京五輪からベルギー経由でプレミアへ。日本屈指のドリブラーが、いよいよ世界のサッカーシーンを席巻する時がやってきた。

 ◆三笘 薫(みとま・かおる)1997年(平9)5月20日生まれ、川崎市出身の24歳。6歳時にさぎぬまSCでサッカーを始め、小3で川崎Fの下部組織入り。ユースまでプレーし、筑波大に進学。17~19年に3年連続で関東大学1部リーグのベストイレブン。17年に川崎Fの特別指定選手となり、昨季は13得点12アシストでベストイレブン。1メートル78、72キロ。利き足は右。

 ▽ブライトン 本拠地はイングランド南部ブライトンで創設は1901年。唯一のタイトルは1910年に獲得したイングランドのスーパー杯にあたるチャリティー・シールド(現コミュニティー・シールド)。35年ぶりの昇格を果たした17~18年シーズン以来はプレミアリーグで奮闘。チームカラーは青と白。指揮官は英国人のグレアム・ポッター監督(46)。昨季は16位。ホームはアメックス・スタジアム(約3万人収容)。

 ▽サンジロワーズ 本拠地はブリュッセル郊外サンジルで創設は1897年。1900年代前半にリーグ制覇11回、ベルギー杯優勝2回を誇る古豪。2018年にブライトンのオーナー、トニー・ブルーム氏が買収。20~21年シーズンに2部を制し、49年ぶりの1部昇格を決めた。チームカラーは黄色と青。指揮官はベルギー人のフェリス・マズ監督(55)。ホームはスタッド・ジョゼフ・マリアン(収容約8000人)。

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2021年7月10日のニュース