U24五輪代表・久保「世界を驚かせる」　個人と日本の成長アピール

フットバレー中に、大技のオーバーヘッドキックを繰り出す久保（撮影・篠原　岳夫）
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　東京五輪サッカー男子代表は9日、静岡県内で事前合宿の5日目を行った。オンライン取材に応じたMF久保建英（20＝Rマドリード）は、世界を驚かせる結果を決意。エースとして日本を頂点に導き、無観客開催の中で世界に衝撃を与える。

　ピッチ上のように、久保は俯瞰（ふかん）していた。世界との差について「個人的にそこまで近づいたとは思っていない。（成長の）スピードでいったらむしろ離されているのかなと思うところもある」と広がりつつあると認めた上で言う。

　「ここで勝っていくことで個人としての成長、チームの成長、日本サッカーのアピールにもつながる。いい意味で世界を驚かせられる大会にできれば」

　海外組が半数近くを占めるなど史上最強ともうたわれる今大会のメンバーだが「いわゆる強豪国と呼ばれる国は何年も前に自分たちの状態を経験している」と冷静に捉える。だからこそ「そこから自分たちがいかにショートカットするのかが大事」。五輪はまくるための第一歩となる。

　17年のU―17W杯、U―20W杯とも決勝トーナメント1回戦で敗退。主要国際舞台では三度目の正直を狙う。「自分がビビったらおしまい。（強豪にも）対等以上の気持ちでしっかりやっていきたい」。無観客だが、画面からあふれるインパクトを世界に与える。