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WEリーグ・大宮、阪口&有吉獲得 初代女王へ豪華“日の丸”補強

[ 2021年1月30日 05:30 ]

阪口夢穂
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 9月に開幕する日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に新規参入する大宮アルディージャVENTUSが、また大型補強に成功した。29日、日テレ・ベレーザから元日本代表MF阪口夢穂(33)とDF有吉佐織(33)を完全移籍で獲得したと発表。13日に元日本代表DF鮫島彩(33)を獲得しており、11年W杯ドイツ大会でなでしこジャパンを初優勝に導いた佐々木則夫総監督(62)の下、豪華メンバーで初代女王を目指す。

 初代女王を狙う新設の大宮に、また“ビッグネーム”が加入した。ともに日の丸を背負い世界と戦ってきたベテランコンビ。クラブを通じて阪口は「WEリーグ発足する記念すべき年に、このチームでプレーできることをうれしく思う」と語れば、有吉は「経験を生かしてプレー以外でも貢献できれば」と責任感を口にした。

 阪口は12年に新潟から日テレへ移籍。17年にはリーグ3連覇を果たし、史上初の3年連続最優秀選手賞を受賞した。なでしこジャパンでは08年の北京五輪直前に2列目からボランチへ転向。大黒柱・MF澤穂希の相方を長年務め、11年W杯ドイツ大会では全試合に先発出場を果たし、初の世界一に大きく貢献した。

 INAC神戸から獲得したDF鮫島に続く積極補強。背景には佐々木総監督の人脈がある。鮫島、阪口、有吉の「87年組」はいずれも15年W杯準優勝など、なでしこの黄金期を支えた“佐々木門下生”。コーチには元なでしこジャパンFWで国内リーグ歴代最多の182得点を記録した大野忍氏(37)も招へいし、着々と準備を進めてきた。

 昨年10月にWEリーグ発足へ向けて女子チームを新設。昨季なでしこリーグ2部に所属したFC十文字を母体にスタートするが、昨季はクラブ平均24・2歳と若く、経験豊富なベテランの加入が必須だった。佐々木チルドレンと若手の融合で、14年から日テレと浦和がリーグ優勝を分け合ってきた近年の女子サッカー界に新風を吹き込む。 

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