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東福岡 終了間際に決勝点 2年ぶり全国大会へ

[ 2020年11月16日 05:30 ]

第99回全国高校サッカー選手権福岡大会・第2次予選決勝   東福岡1―0九州国際大付 ( 2020年11月15日    ベススタ )

2年ぶりの優勝に喜びを爆発させる東福岡
Photo By スポニチ

 東福岡が終了間際の後半40分にMF遠藤貴成(3年)のゴールで九州国際大付を1―0で破り、2年ぶり21回目の優勝を飾った。昨年決勝で敗れた悔しさを晴らし、全国大会の出場権をつかんだ。12月31日から東京などで始まる全国高校サッカー選手権で4度目の頂点を目指す。

 磨いてきたミドルシュートが土壇場でさく裂した。0―0で迎えた試合終了直前。ゴールを決めた東福岡の遠藤は一目散にベンチへ走り、喜びを爆発させた。

 「両足がつっていたけど、力を込めて足を振り抜いた」。準々決勝から3戦連発4得点目。高い得点力を誇るが足がつりやすく途中交代が多い。この日も「交代の選手が見えたので、最後しっかり1点取って抜けよう」とギアを入れ直した。大仕事をやってのけ、「日本一になる」と力強く宣言した。

 新潟市出身。全国大会で魅了されたヒガシのプレーと「県外で親元から離れて成長したい」と決意で進学を決めた。コロナの自粛中、約2カ月新潟の実家に戻った間も「毎日7キロ走ってボールを触った」。決勝点のミドルも「自主練でずっとシュート練習をしてきた」と胸を張った。高校総体がなくなる中でも冬の選手権の開催を信じて努力を続けた。

 前半8分には相手のPK失敗に救われる場面もあった。“運”も味方したが、堅守に何度も阻まれながらも諦めずにゴールを狙い続けてつかんだ勝利。森重潤也監督は「辛抱強く最後まで戦ってくれた。成長している」と目尻を下げ「ラグビー、バレーボールも全国を決めていたのでうれしい。県の代表としてしっかり戦えるチームをつくる」と誓った。

 ▼九州国際大付・森喜大主将 最後あと一歩で点を入れられ悔しい気持ちでいっぱい。みんな最後まで粘り強く戦えたし、やりきったと思う。

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2020年11月16日のニュース