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C大阪 南野資金で2世育てる!リバプールから「連帯貢献金」3380万円ゲット

[ 2020年3月17日 05:30 ]

リバプールMF南野を輩出したC大阪は「連帯貢献金」として約3380万円を受け取れる見込みであることが分かった(AP)
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 南野資金で第2の南野育成なるか――。プレミアリーグのリバプールに移籍した日本代表MF南野拓実(25)に関して、輩出したC大阪は「連帯貢献金」を申請し、推定で約3380万円を受け取れる見込みであることが16日、分かった。クラブ関係者によると、取り仕切っているFIFA(国際サッカー連盟)に対し、すでに日本サッカー協会を通じて申請。今後、規約にのっとった金額を受け取る見通しという。

 「連帯貢献金」とは、プロ選手が契約年数が残っている期間に移籍した際、所属元のクラブに支払われる移籍金の5%を、12~23歳時に選手の育成に関わったクラブに分配される仕組み。南野の移籍金は約10億4000万円と言われており、その5%は5200万円。受け取る権利があるのはゼッセル熊取とC大阪、ザルツブルクで、FIFAの規約に当てはめると、C大阪は3380万円を得られることになる。

 南野だけでなく香川や乾、清武、柿谷、山口といったように、欧州でプレーする選手を多く輩出してきたC大阪。今後、連帯貢献金として受け取った資金を、先行投資の補てんに加え、選手育成などの強化費に生かすことも期待される。森島寛晃社長を先頭に「育成型クラブ」を目指すC大阪が、お金を循環させて人材の育成に活用していく。

 ▽連帯貢献金とは 01年にFIFAが定めたルールで、国際移籍をするような人材を育成したクラブが、その対価を得られるシステム。プロ選手が国際移籍をした際、その移籍金の5%を12~23歳に所属したクラブが受け取ることができる。5%のうち、分配される割合が決まっており、12~15歳に所属したクラブが0・25%、16~23歳に所属したクラブが0・5%。南野に当てはめると、13~20歳に所属したC大阪は移籍金の3・25%を得られることになる。

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2020年3月17日のニュース