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スペイン1部バレンシア トップチームの選手、スタッフ35%が新型コロナ陽性 欧州サッカーの状況は

[ 2020年3月17日 16:05 ]

 サッカーのスペイン1部リーグ、バレンシアは16日、トップチームの選手、スタッフのうち35%が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したと発表した。具体的な人数は非公表。症状は出ておらず、自宅で隔離されているという。

 クラブは15日にDFガライら選手、スタッフ5人が感染したことを発表。スペイン1部リーグで選手に感染者が出たのは初めてだった。

 バレンシアは2月19日に欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、欧州で最も感染者の多いイタリア北部ミラノでアタランタと対戦。クラブは「後日ハイリスクと評価されたミランでの欧州CLでプレーした後は、スタッフは仕事場や公共の場を避けるなど厳格な対策をとっていたにもかかわらず、最新の検査では陽性者がおよそ35%という結果になった」と説明した。

 新型コロナウイルスの急速な拡大を受けて、スペイン政府は14日に非常事態を宣言。16日時点で感染者が9191人、死者が309人と、それぞれ前日よりも1日だけで1438人、101人増加した。

 16日時点で欧州のカップ戦、主要リーグの主な状況は以下の通り。

 ▼欧州チャンピオンズリーグ(CL):決勝トーナメント1回戦第2戦で17日のユベントス―リヨン、マンチェスター・シティー―レアル・マドリード、18日のバルセロナ―ナポリ、バイエルン・ミュンヘン―チェルシーを延期。代替日は未定。
 ▼欧州リーグ:決勝トーナメント2回戦第2戦で19日の8試合を延期。
 ▼イングランド・プレミアリーグ:13日に4月3日までの全試合延期を発表。
 ・12日までにレスターの数選手が感染が疑われる症状が出たため隔離。
 ・12日にアーセナルのアルテタ監督が感染。
 ・12日にチェルシーのFWハドソンオドイが感染。
 ▼ドイツ1、2部リーグ:当初は13~16日の第27節は無観客で開催予定だったが、13日に4月2日までの全試合を中止とする方針を発表。16日の臨時総会で正式決定。
 ・ドイツ2部ハノーバーのDFヒュベルスが11日に、DFホルンが12日に感染。12日からMF原口元気ら全選手が14日間の隔離措置。
 ・13日にドイツ1部パーダーボルンのDFキリアンが感染。
 ▼スペイン1、2部リーグ:12日に全試合を少なくとも2週間中止すると発表。
 ・12日にレアル・マドリードのバスケットボールチーム選手の感染が判明し、同じ練習施設を使用するジダン監督率いるサッカーチームも活動停止。選手、スタッフは15日間の隔離。
 ・13日にバルセロナはトップチームの活動を当面停止すると発表。
 ・バレンシアが15日にDFガライら選手、スタッフの計5人が感染したと発表。16日に選手、スタッフの35%が感染したと発表した。
 ▼イタリア・セリエA:9日に4月3日まで全試合中止が決定。
 ・11日にユベントスのDFルガニが感染。
 ・12日にサンプドリアのFWガッビアディーニが感染。13日には同僚のDFコリー、MFエクダル、FWラグミナ、MFトルスビーの4選手が感染。14日にDFベレシンスキとMFデパオリが感染を公表。
 ・13日にフィオレンティナのFWブラホビッチ、14日にFWクトローネとDFペッセッラが感染。
 ▼フランス1、2部リーグ:13日に全試合を中止すると発表。再開時期は未定。
 ・13日にフランス2部トロワがトップチーム選手1人の感染を発表。地元メディアは韓国代表FW石鉉俊(ソクヒョンジュン)と報道。
 ▼オランダ1部リーグ:12日に3月中の全試合を中止すると発表。
 ▼ベルギー1部リーグ:12日に4月3日まで全試合を中止すると発表。
 ▼ポルトガル1部リーグ:12日に全試合を中止すると発表。再開時期は未定。

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2020年3月17日のニュース