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Jリーグにまたイニエスタ“同僚”!札幌、ダビド・シルバ獲り 来夏獲得へ水面下で交渉

[ 2019年11月5日 05:30 ]

スペイン代表でイニエスタ(右)らとともにプレーしたダビド・シルバ(AP)
Photo By AP

 サッカーJ1の札幌が、イングランドプレミアリーグのマンチェスター・シティーに所属する元スペイン代表MFダビド・シルバ(33)の獲得に動いていることが4日までに分かった。関係者によれば、プレミア連覇中の名門と契約が満了する来夏の獲得へ向け、水面下で交渉を開始。母方が日系人のシルバ自身も、ゆかりのある日本でのプレーを希望しているという。実現すれば、東京五輪のマラソンと競歩が実施されることになった北の大地が、さらに熱くなりそうだ。

 札幌が、甘いマスクで女性人気も高い元スペイン代表MFダビド・シルバの獲得に乗り出した。シルバは契約が満了する今季限りでマンチェスターCを退団することを表明済み。水面下で争奪戦が勃発していたが、ここに来て有力候補として札幌が急浮上した。札幌は既に条件面などの交渉を開始したようで、関係者は「神戸など複数のJクラブとも接触したが、最も熱心だったのが札幌」と証言した。

 シルバは左利きの世界的ドリブラーだ。長きにわたりスペイン代表でも活躍し、08、12年と2度の欧州選手権優勝に貢献。10年W杯南アフリカ大会では現神戸のイニエスタらとともに、母国初Vのメンバーとなった。バレンシアから10年7月に加入したマンチェスターCで数々のタイトルを獲得。昨季限りで退団した元ベルギー代表DFコンパニーの後を継ぎ、今季は主将として名門の中心に君臨している。

 今季限りでの退団を決断した後には、元イングランド代表MFベッカム氏がオーナーを務め、20年から米MLS参戦が決まっているインテル・マイアミなどが新天地の候補として取り沙汰されてきた。だが、母方が日系人というシルバは、ルーツのある日本でのプレーを強く希望しているという。

 一方、今季のルヴァン杯でクラブ史上初の決勝進出を果たした札幌は、以前からクラブの顔となる、ビッグネームの獲得を画策してきた。昨オフには元オランダ代表のロッベンの獲得に動いた実績もある。家族の反対もあり、ロッベンは昨季限りで現役引退。実現はならなかったが、技術、経験など一級品のシルバ獲得となれば、躍進中のクラブにとって大きな補強となる。

 ここ数年イニエスタ、F・トーレス、ビジャら世界的スターのJ参戦が相次ぐ。東京五輪のマラソンと競歩の開催地に決まった北の大地は、来年、熱い夏を迎えることになりそうだ。

 ▼ダビド・シルバ 1986年1月8日生まれ、スペイン・カナリア諸島出身の33歳。15歳でバレンシアの下部組織に入団。レンタル移籍を経て06~07年シーズンに復帰したバレンシアで頭角を現し、10年7月にマンチェスターCに移籍。2連覇中のリーグ、FA杯など数々のタイトルを獲得。スペイン代表では08、12年に欧州選手権で優勝し、10年W杯の初優勝時もメンバー入り。18年W杯後に代表を引退。国際Aマッチは125試合で35得点。1メートル70、67キロ。利き足は左。

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