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ニューカッスル・武藤、輝ける場所を求め残留or移籍…決断の時迫る

[ 2019年10月29日 06:15 ]

武藤嘉紀
Photo By スポニチ

 ニューカッスルのFW武藤嘉紀(27)が移籍の可能性を明かした。27日、1―1で引き分けたホームのウルバーハンプトン戦でベンチ入りしたものの出番なし。前節まで2戦連続ベンチ外で、3戦連続で出場機会がなかった。加入2季目の今季はリーグ10節を終えて5試合無得点(公式戦6試合1得点)と出場機会が激減しており、今後も状況が変わらなければ来年1月の移籍期間で退団を検討する考えを示した。

 言葉を慎重に選びながら心情を吐露した。3戦ぶりにメンバー入りした武藤は断続的にアップを続けたが最後まで出番なし。試合後、現状について「ここ2試合ベンチ外でしたし、非常に厳しい。なぜ出られなくなったのかも分からない。本当に厳しいですね」と苦悩の表情で語った。

 ドイツ1部マインツから加入した昨季はベニテス監督の下で負傷離脱もありながらリーグ17試合1得点。オフに体重72キロから2キロ増のフィジカル強化に取り組み、飛躍を狙った今季はブルース新監督の構想に合わない苦境に陥っている。現在のシステムは守備的な5―4―1。1トップは新加入のジョエリントン、キャロルら3人で、「1トップとは考えられてない」と練習では本職ではない中盤のサイドでプレーしていることを明かした。

 自身の調子について「ケガもしてないし、状態もいいのに。練習もいいし。だけどフタを開けてみたら…」。前節まで2試合連続でベンチからも外れた。「(試合に)出なきゃ本当に始まらない。もったいない時間を過ごしていると非常に思いますね。練習だけをしていて成長はしないですから」とした上で「このリーグで出て、やるのが一番ですけど、そうじゃなくても(他に)リーグはある。もし冬に残って、また半年間出られなかったら、それこそ本当に無駄な時間を過ごすことになる」と1月の移籍期間で他リーグに挑戦する可能性に言及した。

 現在チームは17位に低迷。もしブルース監督が解任されれば新監督の下で武藤の立場も変わることになるだけに「それも分からないから(決断は)難しい」。1~2月のアジア杯以来、日本代表から遠ざかっているが、層が薄い1トップの有力候補だけに、去就と復活には大きな注目と期待が集まりそうだ。

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2019年10月29日のニュース