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クラシコ明暗くっきり バルサ大勝スアレス3発 レアル9位転落で監督解任

[ 2018年10月30日 07:50 ]

<バルセロナ・Rマドリード>ゴールを決め子供たちの写真が入ったTシャツを披露するスアレス(AP)
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 スペイン伝統の一戦、クラシコは明暗がはっきり分かれた。首位バルセロナは28日、レアル・マドリードに5―1と大勝。FWルイス・スアレス(31)が3得点し、右腕骨折で欠場したFWリオネル・メッシ(31)の穴を埋めた。一方のRマドリードはリーグ3連敗、5戦未勝利で9位に転落。今季就任したフレン・ロペテギ新監督(52)は29日解任された。通算成績はバルセロナの94勝50分け95敗(リーグ戦71勝34分け72敗)。

 バルセロナのメッシと前RマドリードのC・ロナウド(ユベントス)の2大スターがいないクラシコは07年以来11年ぶり。不在のエースに代わる選手の活躍が、大一番の結果を左右した。バルセロナFWスアレスがハットトリック。「メッシを欠いても偉大なチームであることを改めて示せた」と胸を張った。

 14年に加入したウルグアイ代表ストライカーは「ほぼ毎年ゴールしている」とRマドリードから通算11試合で9得点。1―0の前半30分、クラシコ史上初のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で自ら得たPKを左隅に決めた。23日に第3子の次男ラウタロ君が誕生したばかりで「ゴールをささげた」。ユニホームの下のTシャツに印刷した3人の子供の写真を披露した。2―1で迎えた後半30分に頭で、同38分には右足ループで得点し宿敵を突き放した。

 対照的にRマドリードは、またもC・ロナウドの穴を埋められなかった。得点はDFマルセロの1点のみ。FWベンゼマはシュート5本が全て枠外と決定力を欠き、FWベールも不発のまま途中交代。ともにリーグ7戦連続無得点となった。

 ロペテギ監督は、必死の采配も実らなかった。2点を追う後半から布陣を3―5―2に変更。同5分に1点を返したが、同11分のMFモドリッチのシュートはポストにはね返り同点のチャンスを逃し指揮官は「あれが鍵だった」と嘆いた。

 ロペテギ監督はW杯ロシア大会直前のスペイン代表に続いて4カ月で2度目のクビ。C・ロナウド不在をボール保持率を高めて乗り切ろうとした改革は成就しなかった。地元各紙では後任に元イタリア代表監督で昨季までチェルシーを率いたコンテ氏が就任すると報じられている。

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