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森保ジャパン“第2形態”突入!歴代最多タイ10カ国から招集

[ 2018年10月5日 05:30 ]

代表メンバー発表の会見で笑顔を見せる森保監督(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 日本協会は4日、12日のパナマ戦(デンカS)、16日のウルグアイ戦(埼玉)に臨む日本代表23人を発表。森保一監督(50)は若手中心だった9月の初陣から6人を入れ替え、W杯ロシア大会の主力勢からDF吉田麻也(30)、MF柴崎岳(26)を加え、チームは第2形態に突入。歴代最多タイの10カ国のリーグから招集した“多国籍軍”が完成し、来年1月のアジア杯(UAE)へ、サバイバルは加速してきた。

 森保ジャパンが「第2形態」に突入した。リオ、東京五輪世代を中心とした若手の“お試し期間”は終了。先月の初陣から大量6人をふるい落とし、長友、吉田、柴崎、大迫らW杯ロシア大会の主力勢を復帰させた。森保監督は「チームづくりを進めたい。新たな選手を加え、チームにどんな化学変化が起こるか」と期待した。

 選考過程で重視したのは融合と継承だ。「本来なら(ロシアW杯組を)全員招集してみたい」が本音。だが当面の目標となる来年1月のアジア杯(UAE)を見据えれば若手の台頭も不可欠となる。指揮官は「キャリアを積んできた選手が、若い人たちに言葉やプレーでチームとして継承していけるようにしてもらいたい」と力説した。

 相手はパナマ、ウルグアイとW杯出場の強豪。ゲームの中では個の見極めとコンセプトの浸透をテーマに掲げた。「ざっくり言えば全員攻撃、全員守備。おのおのが特徴を発揮し、グループとしての化学変化を見ていければ」。前回は4バックで戦ったが、代名詞の3バック布陣も併用する構えで、森保イズムへの対応も生き残りの条件となる。

 今回、招集23人の所属先リーグは計10カ国にも及ぶ“多国籍軍”が完成した。これは11年8月の韓国戦と並んで歴代最多タイ。多様な個性が重なり、激化するサバイバルを象徴する編成となった。最後に森保監督は言った。「どれだけアジア杯に残っていくのか。全員なのか、少数なのか。そこは実力の世界だと思います」。誠実さを絵に描いたような指揮官の表情が一瞬、鋭さを増した。

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2018年10月5日のニュース