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久保くん、FC東京とプロ契約!東京五輪へ「絶好のチャンス」

[ 2017年11月2日 05:30 ]

フォトセッションで笑顔の久保(右)と平川
Photo By スポニチ

 FC東京はU―18チーム所属のFW久保建英(16)とプロ契約を結んだことを発表した。高校生でのプロ契約はクラブ初の出世となり、20年東京五輪へ向けて成長を早めていく覚悟を示した。同じく高校生でプロ契約を結んだMF平川怜(17)と今週中にもトップチームに合流し、今季中のJ1リーグ戦デビューを目指していく。

 バルセロナ下部組織出身の天才・久保が新たなスタートラインに立った。高校1年でのプロ契約。会見で「今日から幼い頃からの夢であったプロという道を歩めることをうれしく思います。大切なのはスタートではなくゴール。自分自身の努力でいろいろな道を切り開いていきたい」と抱負を述べた。

 16歳でのプロ契約は森本貴幸(当時、東京V)、柿谷曜一朗(C大阪)、宇佐美貴史(当時G大阪)らがいるが、FC東京では初めて。だが、久保自身は危機感しかない。先月のU―17W杯インド大会では決勝トーナメント1回戦で敗退。同世代にも上がいることを知った。プロ契約に踏み切った背景には、一刻も早くレベルの高い環境に身を置く必要性を痛感したからだ。高校も通信制へ切り替える方向となり、「かなり悩んで出した答え」と胸中を明かした。

 20年東京五輪へ向けても成長を加速させていく。19歳で迎える自国開催での大舞台。「一生に一度のチャンス。出場できればこの上ないうれしさがある」と青写真を描き、「自分のイメージよりさらに上を目指すことで、そのさらに上が自分の新たなイメージになる。イメージよりも上に行ければ」と言った。目標の上限を取っ払い自らが持つ無限の可能性に懸ける。進化を遂げれば、バルセロナへの復帰も見えてくる。

 通常は年俸460万円以下のプロC契約からスタートするところ、既にJ3で規定の1350分以上の出場時間を積み上げており、いきなりA契約となった。初年度の年俸は460万円以上〜670万円以下だが、初任給については「あまり考えていない。両親にはプレーで恩返しできれば」と語った。J1でのデビューは最速なら18日のアウェー鳥栖戦。16歳は、まだまだ想像の先を行く。

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