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メッシ、クラブ公式戦通算500ゴール「クラシコ」でレアル粉砕

[ 2017年4月25日 07:40 ]

リーガ・エスパニョーラ第33節   バルセロナ3―2レアル・マドリード ( 2017年4月23日 )

<バルセロナ・Rマドリード>「クラシコ」でシュートを放つメッシ
Photo By AP

 リーガ・エスパニョーラ伝統の「クラシコ」で、バルセロナのエースが宿敵を打ち破った。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(29)は23日、アウェーのレアル・マドリード戦で2―2の後半ロスタイムに決勝ゴールを挙げるなど2得点。クラブでの公式戦通算500得点を達成した。チームを3―2の逆転勝利に導き、暫定ながらRマドリードを逆転して首位浮上に貢献した。

 スペインのラジオ局カデナ・セルのアナウンサーが「メッシは宇宙人だ!異星人だ!」と絶叫する劇的な決勝弾だった。メッシが激闘のクラシコにケリをつけたのは、後半47分。自陣からつないだ速攻で左折り返しに走り込むと、左足を振り抜いてゴール左隅に蹴り込んだ。すぐにユニホームを脱いで両手で掲げ、敵地サポーターに背番号10を見せつけた。主審から警告を受けた後もガッツポーズを繰り返した。

 一夜明けた24日、フェイスブックに「優勝争いに生き残るため敵地で勝ちたかった。喜びとともに帰って来られた」と記したメッシが、試合でここまで感情をあらわにしたのには伏線があった。前半20分、競り合った際に相手DFマルセロの肘打ちを顔面に受けた。口を負傷して大量出血。ガーゼをかみながらプレーしていた同33分、相手2人をかわして同点弾を決め、やり返した。3トップ「MSN」の一角を占めるブラジル代表FWネイマールが出場停止だったこともあり、相手の厳しいマークが集中したが、後半32分には危険なタックルを仕掛けてきた相手主将のDFセルヒオ・ラモスを一発退場に追いやった。

 新たな記録を打ち立てた。クラシコ公式戦23得点で最多記録を更新。同じくリーグ戦得点も16として単独トップに浮上した。また、この日の2ゴールでクラブ公式戦通算500ゴールに到達。今季の公式戦47ゴール(46試合)を含めて8季連続で同40ゴール以上をマークしており、主将のMFイニエスタは「ずっと決定力のある選手であり続けている。驚異的だ」と驚きの声を上げた。今季で退任するルイス・エンリケ監督は「全ての世代を通じて、全ての面で世界最高の選手だ。ファンはこれからもメッシのゴールを喜び、楽しむことだろう」と、既にクラブ歴代2位のFWセサル・ロドリゲス(232得点)の2倍以上を挙げているエースのさらなる得点量産を予言した。

 欧州CLは準々決勝で敗退。ユベントスを相手に屈辱の2試合連続無得点に終わり、直前の19日ホーム第2戦の後には地元紙スポルトからも「メッシは決定機を3度外した」と批判されていた。中3日で迎えたクラシコで復調したエースの活躍で、残り5試合で暫定首位に浮上し「優勝争いに生き残った」と指揮官。1試合消化が少ない宿敵に勝てなければリーグ3連覇が絶望的となっていただけに、本当に価値のある1勝となった。

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