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G大阪・遠藤、ナチス酷似旗に困惑「どういう意図があるのか」「スポーツはフェアに」

[ 2017年4月21日 22:23 ]

横断幕、旗、ゲートフラッグの使用が禁止されたG大阪サポーターの応援エリア
Photo By スポニチ

 16日に行われた明治安田生命J1リーグ第7節・C大阪―G大阪戦(ヤンマー)において、試合中にG大阪側のサポーター席から政治的思想を連想させる旗が掲出された件について、G大阪の長谷川健太監督(51)が6―0で大勝した21日の第8節・大宮戦(吹田S)後に取材対応。「非常に難しい問題です。そのへんはクラブに任せている」とした上で「私の仕事はきょうみたいな試合をすること。それが務めです。こういう試合を1試合でも多くサポーターに見せていくことが大事」と話すにとどまった。

 また、主将を務める元日本代表MF遠藤保仁(37)は「どういう意図があるのか正直分かりませんけど、スポーツはフェアにやらないといけない。世界にはまだ差別とかがある。そういう部分をなくしていくために、関わるすべての人がやっていかないといけない」と言葉を選びながらコメントした。

 この一件を受け、クラブはこの日の大宮戦から当面の間、G大阪を応援するフラッグなどすべての掲出物を禁止することを発表。スタンドには1本の掲出物もない光景が広がった。だが、5点リードで迎えた後半24分から途中出場した遠藤は「まったく気づきませんでした」とし、「言われて気づいたぐらいです」と話した。

 関係者によると、C大阪戦で掲出されたのはナチス・ドイツの親衛隊のマークに似た「SS」マークの旗。数年前にも類似したケースがあり、掲出したサポーターグループに対して掲出は不適切であると警告。当時、サポーターグループに政治的な意図はなく、警告以降の掲出はなかったというが、再び愚行が繰り返された。今後は、当事者が判明しだい、厳正な対応を行うとしている。

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2017年4月21日のニュース