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麻也 仲間から“イジられ”発奮弾!決勝ゴールに英紙も高評価

[ 2017年4月7日 05:30 ]

プレミアリーグ   サウサンプトン3―1クリスタルパレス ( 2017年4月5日 )

クリスタルパレス戦で今季初ゴールを決め喜ぶサウサンプトンの吉田(中央)(AP)
Photo By AP

 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也(28)が5日のホーム・クリスタルパレス戦で今季リーグ初得点を挙げた。センターバックで12試合連続のフル出場。後半38分に左足で決勝弾を決めて3―1の勝利に貢献した。3月28日のW杯アジア最終予選タイ戦(○4―0)でもゴールを記録。ハリルジャパンの守備の要が攻撃力でも存在感を示した。 吉田成績&日程  プレミアリーグ順位表

 両膝から芝生に滑り込むと、吉田は両手を広げて心地よさそうにホームの大歓声を浴びた。1―1で迎えた後半38分。セットプレーで相手ゴール前に上がると、マークが甘いと感じ「逃げたらフリーになれる」と前線に残った。左サイドの選手の突破に合わせて、相手DFの背後を抜けてゴール前へ突進。シュート気味の横パスを左足に当ててゴールに流し込んだ。待望の今季リーグ初得点は値千金の決勝弾。「拮抗(きっこう)した試合で(ゴールを)こじ開けられて良かった」と胸を張った。

 発奮材料があった。日本代表として出場した3月28日のタイ戦で左CKからゴールを記録。チームに戻ると、DFマルティナから「代表だけでゴールを決めて、チームでは決めていない」とイジられた。チームメートの言葉を力に変えた殊勲弾。「彼が間違っていることを証明したかった。これで、もう言ってこないとは思いますが!」と豪快に笑い飛ばした。

 一夜明けたデーリー・メール紙、サン紙の採点は7(最高点は10)の高評価。今季リーグ前半戦は控えに回ったが、カップ戦で地道にアピールして定位置を奪取した。現在、12試合連続フル出場中で、ピュエル監督は「選手として向上し、素晴らしい水準に達している」と絶賛した。

 日本代表ではMF長谷部(フランクフルト)の故障離脱を受け、3月の2試合(23日UAE戦、タイ戦)で主将を務めた。「僕は長谷部誠にはなれない。僕には僕のリードの仕方がある」と自然体でチームを引っ張り、連勝に貢献。代表、所属クラブで充実の時間を過ごすが「もっと上を目指さないといけない」と満足はしていない。今季は残り9試合。シーズン終了後の6月13日にはW杯アジア最終予選イラク戦が待つ。プレミアリーグで日本人で断トツの96試合に出場している吉田は、18年W杯ロシア大会での躍進をイメージし、サッカーの母国で己を磨き続ける。

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