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U―19日本 先発10人入れ替えも3発快勝!初V王手

[ 2016年10月29日 05:30 ]

<日本・ベトナム>前半、先制ゴールを決め、祝福される岸本(右端)
Photo By 共同

 U―19アジア選手権は27日、バーレーンのマナマで準決勝が行われ、日本はベトナムに3―0で快勝した。準々決勝のタジキスタン戦から先発10人を入れ替え、前半6分にFW岸本武流(19=J2C大阪)が先制し、FW中村駿太(17=柏U―18)の2得点で突き放した。06年大会以来、5大会ぶりの決勝進出。30日の決勝では初優勝を目指してサウジアラビアと対戦する。

 層の厚さを見せつけて、初優勝に王手をかけた。5大会ぶりのU―20W杯出場を決めた準々決勝タジキスタン戦から中2日。内山監督は先発10人を入れ替える大胆采配で白星を手にし「試合を通じてバランスも良く、アグレッシブに戦ってくれた。(先発入れ替えは)安易に出場機会を与えるものではなく、勝つのが大前提。グループとしてステップアップできた」と手応えを口にした。

 序盤の2得点で流れを引き寄せた。前半6分、岸本が右後方からのFKに反応。板倉が頭で落としたボールを押し込んだ。初戦のイエメン戦以来4試合ぶりの先発で結果を出し「少しは悔しさを晴らせた」と笑顔を見せた。前半10分には中村が加点。後半6分には中村が再びネットを揺らして勝利を決定づけた。

 先制点の瞬間はベンチから全員が飛び出した。先発も控えもなく喜ぶシーンに、坂井主将は「一丸となっている証拠」と実感。控えだった選手が競争心を示し、ベンチに回った主力が雑用をこなした。悔しさを押し殺して出番を待っていた仲間の姿を知るエースの小川は「今度は僕たちが彼らを支える番だった」と言う。用具や水を運び、大声で選手を鼓舞した。

 5大会ぶり7度目の決勝進出。過去6度の決勝は全て敗れており、男子のU―19はアジア王者を経験していない唯一のカテゴリーだ。主力組の休養と控え組の試合勘というダブルの成果を得た準決勝の勢いのままに、初の頂点を目指す。

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2016年10月29日のニュース