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FC東京 危機感から選手間ミーティング “球際激しく”再確認

[ 2016年5月2日 08:38 ]

チーム一丸となってACL1次リーグ突破を誓ったFC東京の城福監督

 FC東京が“原点回帰”でACL1次リーグ突破を目指す。4日に敵地でビンズオン(ベトナム)に勝てば無条件で決勝トーナメント進出が決まる。チームは公式戦5戦勝ちなしで、現地では酷暑と凸凹のピッチなど悪条件が待ち受けるが、イレブンは選手間ミーティングを開催して球際での激しいプレーなど原点に立ち返ることを確認。城福浩監督(55)もチーム一丸となって突破を目指すことを誓った。

【ACL順位表】

 チームが大一番へ一つになった。勝てば12年以来、2度目の16強が決まるビンズオン戦。公式戦5戦勝ちなし(1分け4敗)と苦戦が続くが、城福監督は3日後に迫った大一番へ「これをきっかけにチームを上向きにしたい」と力強く誓った。

 ACLでは4月6日に敵地で江蘇蘇寧(中国)を撃破。E組首位に立ち、上昇気流に乗ったはずだった。だが、その一戦を最後に白星から遠ざかり、同29日のJ1福岡戦も敗れた。危機的状況に選手は指揮官了承の下、翌30日に選手間ミーティングを開催。互いの意見をぶつけ合った。そこでは技術面ではなく、球際の激しさや運動量など基本的なプレーの見直しが確認されたという。

 決戦の地は35度以上という酷暑に加え、雨期に突入。E組最下位のビンズオン相手に江蘇蘇寧は引き分け、全北(韓国)は敗戦と苦しめられ、スタジアムの芝も雑草に近く凸凹という。現地の気候に慣れるため、チームはACL規定より1日早い3日前に現地入りを決断。池田フィジカルコーチも「1日多いだけで全く違う」。練習もスタジアムと同じ芝を使用する施設を選択し、池田コーチは「ピッチ自体が粗悪なんで対応していきたい」と意気込んだ。

 選手からミーティング内容を伝え聞いた城福監督は「一体となれるような良い時間だったと聞いている」とし「チーム一丸となっている手応えを感じている」ときっぱり話した。勝ってすんなり突破を決め、悪い流れを全て断ち切るつもりだ。

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2016年5月2日のニュース