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マインツ武藤 また右膝負傷…今季絶望的でハリルJにも痛手

[ 2016年4月1日 05:30 ]

今季中の復帰が絶望的となったマインツの日本代表FW武藤嘉紀

 マインツは31日、FW武藤嘉紀(23)が右膝外側側副じん帯を負傷したと発表した。全治は明らかにされていないが、今季中の復帰は絶望的。日本代表は6月3、7日にボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、デンマークと4カ国のトーナメント形式によるキリン杯2試合を行い、9月からのW杯アジア最終予選に向けた強化を図るが、代表復帰は厳しい状況。ハリルジャパンにも痛手となった。

 ドイツのマインツで同日記者会見したシュミット監督は「(再発する前は)痛みは完全になかったのだが…。恐らく今季中の復帰は無理」と、残り試合を欠場する見通しを明らかにした。監督によると武藤は30日の練習で他の選手と接触することなく膝をひねったという。そのまま、病院に直行。MRI(磁気共鳴画像装置)検査の結果、2月に負傷した右膝外側側副じん帯を再び痛めたと診断された。クラブ公式サイトによると、今後は武藤と担当医が膝の専門医を訪れ、処置について相談することになるという。

 武藤は2月6日のハノーバー戦で右膝を負傷した際に、全治4週間とされた。その後は3月24、29日のW杯アジア2次予選での日本代表招集も辞退しリハビリに専念。29日には全体練習にも合流し、2日のアウクスブルク戦での復帰を目指していたが、合流からわずか2日目で再びアクシデントに見舞われた。

 昨夏、FC東京から4年契約でマインツに完全移籍。開幕2戦目から主に1トップのレギュラーに定着した。10月31日のアウクスブルク戦では高原直泰以来となる日本人2人目のハットトリックを達成するなど順風満帆の欧州1年目を送っていたはずだった。故障再発は精神的なダメージも計り知れない。武藤が再び試練の時を迎えた。

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2016年4月1日のニュース