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田嶋カラーで大変革!“マイアミの奇跡”西野氏が技術委員長に

[ 2016年3月11日 05:30 ]

日本サッカー協会の新体制で、技術委員長に就任することが決まった西野氏

 日本サッカー協会は10日、都内で理事会を開き、27日の評議員会を経て発足する新体制の役員候補者を承認した。次期会長に内定している田嶋幸三副会長(58)は理事予定者28人中12人を新たに選出。2度のW杯で日本を指揮した経験を持つ岡田武史氏(59)を副会長、アトランタ五輪代表監督、G大阪監督などを歴任した西野朗氏(60)を技術委員長に据え、リオデジャネイロ五輪出場を逃した女子の委員長も交代する大幅な刷新を打ち出した。

 27日の評議員会を経て会長に就任する田嶋副会長が大改革を断行する。「本気で日本サッカーを変えたい。日本サッカーは危機にある。次のステップに進むために検証と改革のできる方に(役員に)入ってもらった」。この日の理事会後の会見で示された役員等予定者リストには、信頼を寄せるビッグネームが並んだ。

 目玉人事は西野氏の技術委員長就任だ。G大阪、名古屋などの監督を歴任してJリーグ歴代1位の通算270勝を誇る。96年アトランタ五輪では日本を率いて、ブラジルを破る“マイアミの奇跡”を演出。当時、田嶋副会長は分析担当として西野氏を支え「さまざまなところで一緒に仕事をしました。代表チームのサポートに何が必要か十分に理解している方。受けていただいて一番、うれしかった」と強調した。

 現在、技術委員長を務める霜田氏はハリルホジッチ監督の招へいに尽力したことから日本代表を支える仕事に特化した役職にする方針だ。さらになでしこジャパンがリオ五輪出場を逃したことで再建が急務な女子の委員長は野田朱美氏(46)から今井純子氏(49)に交代する。

 副会長には古河電工サッカー部同期の岡田氏を任命。FC今治オーナーを務めるため非常勤となるが「2度のW杯で指揮した経験は日本で誰も持っていない。長い付き合いで一番、相談をしやすい人物。2人で話す時間を多くつくりたい」とブレーンとして期待している。

 新設される事務総長には電通顧問を務める岩上和道氏(63)を置く。現体制は理事28人、特任理事9人の計37人だが、新体制は特任理事は置かず理事28人の少数精鋭。田嶋副会長は「最強のチームができると思う。新しい日本サッカー協会としてしっかり進んでいきたい」と言葉に力を込めた。

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