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【J1記者推し】名古屋・和泉竜司 “小川2世”貪欲に攻撃的にリオへ

[ 2016年2月21日 13:05 ]

11年度の全国高校選手権決勝で2得点を挙げ市船橋に優勝に貢献した和泉

 「スマートでインテリジェンスにあふれ、テクニカルであり、組織で共感するサッカー」。今季から指揮を執る小倉監督の掲げるサッカースタイルだが、その具現者になる可能性を秘めた選手がいる。和泉竜司。今季、明大から加入したリオデジャネイロ五輪世代の攻撃的MFだ。

 11年度の全国高校選手権決勝の四日市中央工戦では2得点を挙げ、市船橋の優勝に貢献した。その後は明大へ進学。名古屋で与えられた背番号は「29」。それら全てが現在チームで背番号10を背負うMF小川と同じ経歴。小川は2年目に2桁得点2桁アシストで新人王(現ベストヤングプレーヤー賞)に輝いたが、和泉は「1年目からチームを勝たせる選手になっていきたい」と先輩超えを誓う。

 スタイルとしては1メートル99の長身FWシモビッチや50メートル5秒8の日本代表FW永井の近くに常に顔を出し、個々の特性を生かすことを心掛ける。大学2年時からトップ下を任され「周囲との距離感を意識してプレーするようになった。判断スピードを上げつつ、1手、2手先を考えてプレーするようになった」と振り返る。そして「自分が生きるためにも、その部分は大事」と強調。個性派集団をつなぐ“潤滑油”の役割を担うつもりだ。

 13年10月には日本協会の霜田技術委員長が指揮を執るU―20日本代表の一員として東アジア大会に出場。14年に右足首を手術し、その後は日の丸の舞台から遠ざかっているが「当然、入りたい」とリオ五輪を諦めていない。先輩・小川も「1年目から結構やると思う」と太鼓判。スマートな容姿に似つかわしくない貪欲な姿勢で、レギュラー獲り、五輪出場を追い求める。

 ◆和泉 竜司(いずみ・りゅうじ)1993年(平5)11月6日、三重県四日市市生まれの22歳。市船橋―明大を経て、5クラブによる争奪戦の末に16年に名古屋入団。リオ五輪出場に加え、A代表、海外移籍も目標に掲げる。10年高校総体得点王、11年全国高校選手権優勝。13年U―20日本代表。1メートル73、72キロ。

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2016年2月21日のニュース