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ガンバ新人FW呉屋 名刺代わり2発!長谷川監督絶賛「岡崎みたい」

[ 2016年2月8日 07:00 ]

蔚山との練習試合でプレーするG大阪のFW呉屋

練習試合 G大阪2―2蔚山現代

(2月7日 宮崎)
 G大阪は7日、宮崎合宿最終日に練習試合を戦い、控え組が出場した蔚山現代戦で大卒ルーキーFW呉屋大翔(ひろと、22)が2得点を挙げた。後半3分に右足シュートを沈めると、同31分に追加点。ポジション争いがし烈を極める中、期待の即戦力FWが猛アピールに出た。主力組が出場した甲府戦ではU―23日本代表MF井手口陽介(19)が先発出場し、同代表の手倉森誠監督(48)が見守る前で存在感を示した。
【J1日程】

 巡ってきたチャンスを逃さなかった。宮崎合宿の締めくくりとなった蔚山現代との練習試合。FW長沢が脳しんとうの影響で負傷退場となり、代わりに呉屋が前半途中から緊急出場した。迎えた後半3分、右足で巧みなシュートを流し込むと、同31分にはMF市丸の左クロスに体ごと飛び込み2点目。期待のルーキーが全得点を叩き出した。

 「(出場の)準備は言われていなかったけど、気持ちは作っていた。結果的にゴールにつながって良かった」

 主力組が出場した甲府戦が0―0で終わっていただけに、その存在感は一層際立った。FWアデミウソンと前線でコンビを組み、積極的にプレー。見守った長谷川監督は、清水時代に指導した日本代表FW岡崎(レスター)を引き合いに出し「ゴール前の迫力があった。岡ちゃんみたい」と絶賛した。

 流経大柏高時代は控えも、関学大で一気に頭角を現し、大学No.1FWと称されるまで成長し、プロの門を叩いた。だが、沖縄での1次合宿に遅れて合流したこともあり、これまでは紅白戦のメンバーにすら入れないこともあった。その悔しさをぶつけるかのような2発。宇佐美やパトリック、アデミウソンらタレントぞろいの前線で、新人も負けじと大暴れした。

 リオ五輪世代ながら「(U―23日本代表は)もちろん気にはなりますけど、今は自分に集中したい」と足もとを見つめる22歳。今季も開幕から29日間で8試合をこなすなど過密日程を強いられるG大阪だけに、連戦の中で出場機会が訪れる可能性は十分にある。実際に、長谷川監督は14日のプレシーズンマッチ名古屋戦に関して「チャンス到来じゃないですか」と呉屋の起用を示唆。強豪の定位置争いに割って入れば、おのずと世界への扉も開かれるはずだ。

 ◇呉屋 大翔(ごや・ひろと)1994年(平6)1月2日生まれ、兵庫県川西市出身の22歳。けやきFC、神戸ジュニアユースから流経大柏高に進み12年に関学大へ入学。13年から関西学生リーグで3年連続得点王。昨季は大学4冠に貢献し、ユニバーシアード日本代表に選出。1メートル77、68キロ。利き足は右。

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2016年2月8日のニュース