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遠藤 浦和背番6継承!1人3役フル回転で“3兎”捕まえる

[ 2016年2月8日 05:30 ]

埼玉スタジアムのピッチで背番号6を披露する浦和MF遠藤

 湘南から浦和に完全移籍で加入したU―23日本代表DF遠藤航(22)が7日、埼玉スタジアムで入団会見を行った。アジア制覇でリオデジャネイロ五輪出場を決めた手倉森ジャパンの主将は3バックの右、中央、ボランチと3つの位置でのプレーが可能。複数ポジションでフル回転し、リーグ戦、ACL、そしてリオ五輪で活躍することを誓った。

【J1日程 ACL日程 U―23日本代表日程】

 1人3役で“3兎(と)”を追う。赤いユニホームをまとった遠藤は「やっと浦和の一員になれたことを実感する」と喜びを表現。起用法について「ずっと3バックの右でやってきた。そこで勝負したい。中央でも勝負したい。ボランチも代表でやっている」と3つの位置をこなせることをアピールした。代表ではボランチで活躍する万能型は臨機応変に位置を変え、リーグ戦、ACL、リオ五輪での頂点を目指す。

 悩みに悩んだ末の五輪イヤーでの移籍だった。「守備面でのクレバーさや攻撃の縦パスなど、いろいろなポジションをこなせることを評価してもらった」と話した遠藤は「このチームが一番、自分のスタイルにフィットする」と結論を出した。リーグ戦だけでなくACLでも自らの実力を試すことができる。「ACLは初めてなので楽しみ。(同組の)広州恒大は凄い補強をして、いろんな選手と戦えるのが楽しみ」と前を見据えた。

 7クラブの争奪戦となった今オフ補強の目玉。2年連続のオファーが実った浦和の期待値は高い。リオ五輪切符を獲得したU―23アジア選手権(カタール)を終え、6日間のオフを与えられた。単独で加入会見は14年1月にサウサンプトンから加入した元日本代表FW李忠成以来だ。J1で500試合以上をこなしたレジェンドの山田暢久らがつけた背番号6を継承することになり「6番に重みがあることは分かっている。サポーターに認めてもらえるように頑張りたい」と受け入れた。

 会見後は合宿地の鹿児島・指宿へ向かった。8日から練習に合流し、24日のシドニーFCとのACL初戦へ照準を合わせていく。J屈指の戦力を誇る浦和での競争だけでなく、リオ五輪へのサバイバルも待つ。「次は18人。オーバーエージも入れればもっと人数は少なくなる。競争が始まる」。リオ世代の大黒柱が、新たなスタートを切った。

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