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麻也 プレミア日本人初の3季連続弾!今季初ゴールでMOM選出

[ 2016年2月8日 05:30 ]

ウェストハム戦の前半、今季リーグ戦の初ゴールを挙げたサウサンプトンの吉田(左)

 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也(27)が6日、ホームで行われたウェストハム戦にリーグ戦9試合ぶりに先発出場し、前半9分にゴールを決め、チームを1―0の勝利に導いた。これでDFながら3季連続得点。プレミアリーグでプレーした日本人選手では史上初の快挙となった。

 DFらしからぬ嗅覚を発揮した。0―0の前半9分、サウサンプトンの左CKは、一度は右サイドに流れたが、そこから立て直すと、ワニャマの横パスに吉田が反応。勢いよくゴール前に走り込むと、左膝をついて右足でゴールに押し込んだ。12月12日のクリスタルパレス戦以来、9試合ぶりの先発出場で今季初ゴールを記録。「ベンチにいる時間が長かった。少し自信が必要だったが、ゴールがそれを与えてくれた」とクラブ公式サイトに話した。

 ゴール後は左サイドのCKフラッグ付近まで走り、両手を上げ、両膝をついて滑り込んだ。元イングランド代表MFジェラードをほうふつするパフォーマンスで喜びを爆発させた。

 歴史的な1点となった。これで吉田はプレミアリーグ3季連続得点。過去には元日本代表MF稲本(現J2札幌)がフルハム時代の02~03年、03~04年シーズンに2季連続で得点したが、その日本人記録を上回った。ボルトンでプレーした元日本代表MF中田やマンチェスターU時代の香川でさえ成し遂げられなかったことをDFがやってのけた。

 当然、周囲も高評価を与えた。英BBC放送は吉田をマン・オブ・ザ・マッチに選出した。「決勝点だけでなく、7本のクリアと3本のインターセプトを記録した」と3バックの左での守備にも賛辞を贈った。それでも吉田は「質とパフォーマンスを上げる必要がある」と満足感はない。レギュラー奪取のために、このゴールを復権のきっかけにする。

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