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松本DF酒井 1日に誕生の長女に捧げるパパ1号だ

[ 2015年4月11日 05:30 ]

練習終了のランニングの前に、ヘディングの練習をする酒井

J1第1S第5節 松本山雅―柏

(4月12日 松本)
 J1松本山雅は12日、ホームで同じ12位の柏とリーグ戦第5節を戦う。イレブンは10日、松本市内で非公開練習。1日に待望の長女が生まれたDF酒井隆介(26)は、相手の隙を突く攻撃参加で移籍後初弾を放ち、愛娘を祝おうと気合をみなぎらせている。

 リーグ戦全試合フル出場中のセンターバックが愛娘の力を借りて躍動する。6、7日の連休を利用して、東京都内で生まれた愛娘の結菜ちゃんと顔を合わせた酒井。「めっちゃかわいいですよ」。待望の第1子の話題に自然と笑顔がこぼれ、英気を養った様子だった。

 新たな家族へささげる一発へ気合も自然と入る。昨年まで所属していた京都でもDFながら2年連続で2得点を挙げている背番号30。「ゴール取りたいです」と山雅での初得点を渇望した。

 昨年の2ゴールはともにコーナーキックからで、1メートル82の長身を生かしたセットプレーからの得点に期待が懸かる。「タイミングを(キッカーの)祐三(岩上)と合わせることは絶対に必要。あとはこぼれ球を逃さないようにしたい」と目を光らせた。

 セットプレーとは別の得点シーンも頭に描く。J1初勝利を挙げた3月22日の清水戦、相手GKがクリアしたボールを同じDFの飯田が蹴り込んだ決勝弾だ。普段はいないはずの位置に入る意表を突く攻撃参加。相手に存在がバレてはならず、「フラフラ~ッと上がっていく、あの“フラフラ上がり”の感覚はまだつかめてないが、策の一つ」と意欲を見せた。

 もちろん、本職のディフェンスにも力を入れる。柏には、反町康治監督(51)が「前の方のタレントは強烈」と認めるFW陣が在籍。酒井は「アタッカー陣が素晴らしい。やりがいを凄く感じる。スピードを生かしていきたい」と、チーム屈指の俊足を武器に、11年にリーグ制覇を成し遂げた強敵を食い止める。

 8日のナビスコ杯甲府戦では、DF坂井が2本目のゴールを決めた際、子供が生まれたチームメートを祝福する“ゆりかごダンス”を出場メンバーが踊ってくれた。松本市内の自宅で見ていたという酒井は「めっちゃうれしかったです」。次は、自身のゴールで愛娘に“パパ初弾”を届ける。

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2015年4月11日のニュース